Appleは今週、iOS16.5.1とiOS15.7.7をリリースし、ロシアの大規模なハッキングに対処するためのセキュリティパッチを提供しましたが、オーストラリアの首相は、ユーザーが毎日できるサイバーセキュリティ対策について、アドバイスしました。
オーストラリア首相毎日5分間iPhoneの電源を切ることを推奨
The Guardianは、オーストラリアのアンソニー・アルバニーズ首相が、オーストラリア初の国家サイバーセキュリティ調整官の任命を発表したときに、携帯電話のユーザーへ伝えたアドバイスについてレポート。
The Guardianによると、アルバニーズ首相は、サイバーリスクを阻止するために、「簡単なことですが、毎晩5分間携帯電話の電源を切ります。これを見ている人は、これを24時間ごとに、歯を磨いている間など、何をしているときにでもやってください」とユーザーへアドバイス。
シドニー工科大学の上級講師で、サイバーセキュリティ開発専門家のプリヤダルシ・ナンダ博士は、電源を切ることの効用を説明。
携帯電話を定期的に再起動すると、悪意を持ってユーザーを監視したりデータを収集したりする可能性のあるバックグラウンドで実行されているアプリケーションやプロセスが強制的に閉じられるため、リスクを最小限に抑えることができると伝えています。
iPhoneを再起動するだけでは、高度なサイバー攻撃には対抗できないこともあると指摘されていますが、Kasperskyによると、iOS16.5.1とiOS15.7.7で行われたセキュリティパッチに対応する脆弱性を攻撃するiOSマルウェアでは、ロックダウンモードを有効にすることと、iPhoneを再起動することで、ハッキングが収まったとのことです。