Appleは、WWDC2023で新しいオペレーティングシステムを発表し、現在、開発者ベータ1がリリースされていますが、iOS17では、iCloudキーチェーンのパスワード共有が可能になりました。
iOS17 iCloudキーチェーンのパスワード共有が可能に
iCloudキーチェーンは、Safariやアプリのユーザ名、パスワード、パスキー、クレジットカード情報やセキュリティコード、Wi-Fiのパスワードなどの情報をiCloud上で記憶し、承認済みのすべてのAppleデバイスで自動入力される機能です。
iOS16までは、Appleデバイスのユーザー間でパスワードを共有するAppleのサービスはありませんでした。
iOS17では、iCloudキーチェーンのパスワードを信頼できる連絡先と共有できる機能が追加されました。
MacRumorsによると、iOS17でiCloudキーチェーンのパスワードを共有するためには、設定アプリの「パスワード」の「ファミリーパスワード」でパスワードを共有するグループを作成します。
情報を共有する信頼できる連絡先を選択し、グループ内の各ユーザーは、他のユーザーと共有するパスワードとパスキーを選択でき、たとえば、銀行のパスワードを共有しなくても、ストリーミングサービスやオンライン料金支払いサイトのパスワードを共有するなど、必要なパスワードだけを共有することが可能です。
複数のグループを作成するオプションがあるため、たとえば、配偶者と子供を含むグループを作成したり、友人のグループを作成するなど別のグループを作成することができます。
グループにユーザーを追加するには、ユーザーが連絡先リストに含まれており、グループのユーザー全員がiOS17を実行している必要があります。
共有パスワードはiCloudキーチェーンに保存され、エンドツーエンドで暗号化され、Appleのデバイス認証済みパスワードの代替手段であるパスキーも共有できるとのことです。
iOS17はiPhone XS以降のモデル向けに、今年秋以降、すべてのユーザーへリリースされる予定です。