Appleは、iOS16、iPadOS16、macOS13でオプトインのロックダウンモードを導入するなど、ユーザーのプライバシーとセキュリティ保護に力を入れています。
先週、ロシアが、Appleが米諜報機関と一緒にスパイしたとの主張に対し、反論したとのことです。
Appleが米諜報機関と一緒にロシアをスパイしたという信憑性が疑われる主張
ロイターは、ロシア連邦保安局(FSB)が、高度な監視ソフトウェアを使用して数千台のiPhoneに侵入した米国のスパイ活動を摘発したと発表したことをレポート。
FSBは、スパイ活動は、Appleと、暗号通信情報とセキュリティを担当する米国の政府機関である国家安全保障局(NSA)との間の緊密な協力を示していると述べましたが、Appleがスパイ活動に協力したり、スパイ活動を認識していたりする証拠は何も示さなかったとのことです。
今回のスパイ活動に利用されたのは、先週レポートがあった、ロシアのセキュリティ企業Kasperskyが発見した、メッセージアプリを介して感染するiOSマルウェアです。
ソ連時代のKGBの後継機関であるFSBは声明で、Appleの数千台のiPhoneが感染したと発表、その中にはロシア国内の契約者やロシアと旧ソ連に拠点を置く外交官の端末も含まれていたとのことです。
Appleは声明で「われわれは政府と協力してApple製品にバックドアを挿入したことはなく、これからも協力するつもりはない」と疑惑を否定したとのことです。
Kasperskyによると、メッセージアプリを介して感染するiOSマルウェアの最も古い痕跡は 2019年に発生し、2023年6月の時点で、攻撃は進行中であり、標的にされたデバイスの最新バージョンはiOS15.7とのことで、iOS16へのアップデートで攻撃から身を守ることが可能とのことです。