Appleは地政学的リスクの影響を小さくするため、現在中国で製造されているiPhone、MacBookなどのデバイスの生産の一部を、アジアの他の国へ移管を開始していると噂されていますが、サプライヤーリストから噂が裏付けられたとのことで、話題になっています。
Appleが中国依存を減らしインドへシフト中
Apple Insiderによると、中国のSCMPは、2022年のAppleのサプライヤーリストを分析し、「中国のApple損失はインドの利益になる」ことをレポート。
SCMPによると、5月に発行されたAppleのサプライヤーリストは、2022年度の製品の材料、製造、組み立てに対するAppleの直接支出の98%を占めているとのことです。
サプライヤーリストによると、中国は、サプライヤー188社のうち151社を占め、引続きAppleの生産拠点であることが判明。
2021年と2022年を比較すると、Appleは世界規模で19社のサプライヤーを削除し、18社を追加しました。
Appleは、中国で新たにサプライヤー5社を追加しましたが8社を削減、インドの生産拠点は11社から14社に増加したとのことです。
中国のサプライヤーの多さはAppleが依然として中国に大きく依存していることを示していますが、前年比から、ゆっくりと変化していることが分かります。
Appleは、当初は2023年春にインドで5%のiPhoneを生産する目標を設定していましたが、4月にはiPhoneの生産の7%をインドに移したと推定されています。
Appleは、最終的にはiPhoneの生産の25%をインドへ移管することを目指していると伝えられています。