Appleは地政学的リスクの影響を小さくするため、現在中国で製造されているiPhone、MacBookなどのデバイスの生産の一部を、アジアの他の国へ移管を開始しています。
Appleが中国への依存を減らすためインドへiPhoneやiPadなどの製造拠点の一部をシフトするとレポートがあり、話題になっています。
Appleが中国への依存を減らしiPhoneやiPadの製造拠点をインドへシフト
9to5Macによると、Bloombergは、Appleがインド政府から20億ドルの奨励金を獲得したことをレポート。
Bloombergによると、インド政府は、企業が中国を越えてサプライチェーンの多様化を目指す中、ラップトップ、タブレット、その他のハードウェアのメーカーをインドに誘致するため奨励金計画を発表。
ナレンドラ・モディ首相は、世界のiPhone生産量の約7%を生産するようになった、Appleのインドの組立事業の初期の成功を利用して、インドを世界的製造拠点として売り込んでいます。
インド政府は、中国の米国との貿易戦争と中国の厳格な新型コロナウイルス政策を受けて、企業が他の選択肢を検討するようになったことを受け、インドにテクノロジー生産拠点をさらに導入したいと考えているとのことです。
9to5Macは、Appleがインド政府からより大きな金銭的インセンティブを獲得することに成功したため、インドでのiPad生産は間もなく開始される可能性が高いと推測しています。
以前、Appleは、初めて発売と同時にインドから標準モデルのiPhone15を出荷する予定で、Appleが中国から離れたサプライチェーンの多様化を徐々に進めていることを示しているとレポートされました。
また、先週、Appleの著名なアナリストのミンチー・クオ氏は、中国企業のLuxshareは、Appleから2024年のハイエンドモデルのiPhone16 ProMaxの組立てを新規受託したことをレポート。
クオ氏によると、2024年のiPhone16シリーズの組み立てパートナーは、iPhone16 ProMaxがLuxshare、iPhone16 ProとiPhone16がFoxconn、iPhone16 PlusがPegatronとのことです。
地政学的状況から中国企業のLuxshareがインドで工場を設立するのは難しいと考えられますが、クオ氏の最新の調査結果によると、Appleはインド政府と交渉して、合弁事業などのソリューションでLuxshareが生産ラインを立ち上げるのを支援する予定とのことで、中国からインドへの生産拠点のシフトが進むもようです。