iPhone14シリーズなどに新機能として搭載された衝突事故検出機能ですが、ジェットコースターやスキーでの誤作動が多発し、緊急通報の誤通報が多発しています。
Appleはサポートドキュメントを更新して、誤通報を減らす方法を伝授しています。
iPhone14 衝突事故検出機能で誤通報を減らす方法
衝突事故検出機能は、iPhone14シリーズの全モデル、Apple Watch8、Apple Watch SE2、Apple Watch Ultraに搭載された新機能で、自動車事故が発生した場合、デバイスが検出し緊急サービスと緊急連絡先に通知する機能です。
実際に、重大な交通事故が発生し、衝突事故検出機能によって、20メートルの崖から転落した3人が救助されたことがレポートされたことがあります。
しかし、衝突事故検出機能での自動通報は誤作動であることが多く、誤通報へ人員を割かなくてはならない緊急サービスから、Appleへ苦情が発生していました。
iPhone14シリーズなどがリリースされたばかりの2022年9月には、ジェットコースターに乗ったiPhone14シリーズのユーザーから誤作動についての報告が始まりました。
また、ウィンタースポーツのシーズンが始まると、スキー場のiPhone14のユーザーなどからの衝突事故検出機能の誤作動による誤通報が、緊急サービスへ殺到。
たとえば、コロラド州サミット郡の緊急サービスは、1月13日から1月22日までの9日間で、スキーを楽しむiPhone14のユーザーなどからの衝突事故検出機能による緊急通報185件を受けたとのことです。
日本でも消防署に、スキー場で転倒した際にiPhone14などから自動発信される不要な緊急通報が相次ぐ事態が発生していることがレポートされています。
Appleは、衝突事故検出機能に関する米国のサポートドキュメントを更新し、ユーザーへ誤通報を減らす方法を伝授。
Appleは、まだ更新されていない日本のサポートドキュメントにある「緊急通報サービスに知らせる必要がなければ、「キャンセル」をタップし、緊急通報サービスが不要であることを確認します。」という文言を削除し、以下へ変更しました。
電話がかかってきたが、緊急サービスが必要ない場合は、電話を切らないでください。応答者が応答するまで待ってから、助けが必要ないことを説明します。
Appleは、緊急サービスが誤通報による確認のために出動しなくても済むように、iPhone14シリーズなどのユーザーが既に開始されている緊急通報をキャンセルしたり電話を切らずに事情を説明するように求めています。