Appleは、Macの需要が低迷したため、2023年の最初の数か月にM2シリーズのチップの生産を停止したと伝えられ、話題になっています。
Apple Macの販売が落ち込んだためM2チップの生産を一時停止
M2シリーズは、今年2023年1月に発売されたMac mini、MacBook Air、MacBook Proなどに搭載され、TSMCが製造受託しています。
韓国のサプライチェーンサイドの情報メディアTHE ELECは、Appleが、MacBookに搭載されるシステムオンチップ(SoC)M2シリーズの生産を1月から2月に全面中断し、3月から一部生産を再開したが、例年の半分水準しかないことをレポート。
Appleのチップ生産の中断は初めてのことで、専門家はPCなど完成品市場の低迷が予想外に深刻だという証拠だと説明しているとのことです。
TSMCはM2チップの生産が中断されたことについて述べていませんが、完成品をパッケージングする韓国のOSATの工場へ1月から2月にM2チップが配送されなかったことから、M2チップの生産中断が判明したとのことです。
AppleのCEOティム・クック氏は2023年度第1四半期(2022年10月~12月)決算報告で、PC市場は非常に挑戦的な状況に直面しており、Appleシリコン(M2チップなど)で競争優位を持っていると思うが、短期的には非常に難しいだろうと話しました。
Appleの第1四半期のMacPC事業の売上は77億ドルで、前年同期比30%減だったとのことです。