iPhone14シリーズには衛星経由の緊急SOS機能が搭載されましたが、未搭載のiPhone13のユーザーがドローンを使い緊急通報したユニークな方法が、話題になっています。
iPhone13とドローンで緊急通報
iPhone in Canadaによると、Washington Postは、米国オレゴン州の森で立ち往生した写真家のケイシー・ライアンさん(37歳)が緊急サービスに助けを求めたユニークな方法についてレポート。
ライアンさんは、友人とオレゴン州の森を旅行中、森に入って約30マイル入ったところで、メルセデスのバンで雪道で立ち往生していた女性に出会い、助けるために立ち止まったところ救助中に彼のピックアップトラックも吹き溜まりにはまり、立ち往生してしまいました。
ピックアップトラックのタイヤを雪の中から掘り出そうとしましたがうまくいかず、ライアンさんたちは、携帯電話の通信範囲外だったので、助けを求めることができませんでした。
ライアンさんと友人は、密輸業者がドローンを使って刑務所の庭に電話を落としたというメディアの報道を知っていました。
ライアンさんのiPhone13を持ってきていたドローンに取り付け、iPhone13がセル信号を検出し、ライアンさんが妻に書いたSOSメッセージを送信するのに十分な高さまでドローンを飛ばすことにしました。
SOSメッセージの通信は成功し、当時国外にたライアンさんの妻に、位置情報を含む状況とロードサービスAAAへ連絡を依頼できました。
ライアンさんの妻はAAAへ連絡しましたが雪の山道は対応外だったので、レーン郡保安官事務所に緊急通報し、救助を要請。
ライアンさんと彼の友人は数日分の食料と水を持っていたので、3人は一晩車の中で過ごしました。
翌朝、保安官事務所のボランティアがライアンさんたち3人の旅行者を見つけて救助することができました。
レーン郡保安官事務所の捜索救助コーディネーターのジェイソン・ボウマン氏は、2007年から捜索と救助を行ってきたが、「誰かが助けを求めるのを見た中で最もユニークな方法」だったと伝えました。
ライアンさんは、妻とやり取りするためにドローンでiPhone13を合計3回飛ばさなければなりませんでしたが、どちらも無傷で試練を乗り越えることができました。
ライアンさんは、YouTubeに動画を投稿し、自分の経験を語っています。