ユーザーが入力しているiPhoneのパスコードを盗み見した後に、iPhoneのデバイスをひったくり、その後iPhoneの中に保存してある金融機関のデータなどからお金などを盗む窃盗事件についてレポートがあり、話題になっています。
盗み見したiPhoneのパスコードを悪用しお金を盗む泥棒
9to5Macによると、The Wall Street Journalは、米国全土で発生した最近のiPhone盗難事件についてレポート。
The Wall Street Journalによると、最近発生したiPhone盗難事件には共通点があり、被害者は公共の場でiPhoneのパスコードを入力した人であるとのことです。
The Wall Street JournalはYouTubeで、事件について動画を公開しています。
泥棒はグループで活動することが多く、被害者の注意をそらす役、パスコードを入力する際に肩越しに盗み見する役、バーなどで被害者と仲良くなり、iPhoneでソーシャルメディアやその他のアプリを開くようにそそのかし、パスコードを盗み見する役などがいます。
泥棒は、パスコードを盗み見できた被害者のiPhoneをひったくり、スマートフォンを盗んでから数分以内という短期間に、Apple IDやパスワードを変更し、Apple Payで数千ドルを盗み、Apple Cardを開いて不正請求を行いました。
ミネソタ州では12人の犯罪集団が、バーでiPhoneを狙った窃盗を繰り返しましたが、逮捕されるまでに、40人の犠牲者から約30万ドルが盗まれたとのことです。
iPhoneのパスコードを泥棒が入手すると、被害者の Apple IDやパスワードを変更したり、iCloudキーチェーンに保存されているパスワードにアクセスしたり、Apple Payやその他の金融アプリを介してお金を盗む可能性もあります。
簡単にパスコードを泥棒に覚えられないようにするために、iPhoneのユーザーは4桁や6桁の数字のパスコードから英数字のパスコードに切り替えることが可能で、「設定」アプリの「Face IDとパスコード」で「パスコードオプション」を選択して設定できます。
iPhoneのユーザーは、公共の場ではできるだけFace IDかTouch IDを使用して、泥棒がパスコードを盗み見するのを防ぎ、パスコードの入力が必要な状況では、画面に手をかざしてパスコードの入力を隠すなど工夫が必要かもしれません。