Macは他のPCよりもウイルスに感染しにくいことで知られていますが、AppleがひそかにMacのマルウェア対策を強化していたことが専門家により発表され、話題になっています。
AppleがmacOS12.3以降Macのマルウェア対策を強化
MacにはMicrosoftのWindowsのDefenderのように、目に見えるマルウェア対策ソフトウェアが組み込まれていませんが、Appleは2009年からマルウェア対策のためにXProtectを開始し、それ以来、複数のマルウェア対策機能をmacOSに追加してきました。
Ars Technicaによると、Eclectic Lighting CompanyのHoward Oakley氏は、過去6 か月で、AppleのmacOSのマルウェア保護は過去7年間よりも大きく変化したことをレポート。
Oakley氏によると、Macでのマルウェア検出は完全に予防的になり、多くの市販のマルウェア対策製品と同じくらいアクティブになったとのことです。
macOS12.3がリリースされた頃、AppleはバックグラウンドでマルウェアをチェックするXProtectサービス用の新しいXProtect Remediatorツールをひそかに導入し、より頻繁にマルウェアを探し、マルウェアが検出された場合は修正するようになりました。
XProtect Remediatorは、少なくとも1日に1回実行され、一部のマルウェアチェックでは、1~2時間ごとに実行されることもあり、Adload、DubRobber、Pirrit、SnowDrift、Troviなどのさまざまなマルウェアを識別できます。
Oakley氏によると、macOS Catalina以降のXProtect RemediatorがインストールされているMacで、起動中にバックグラウンドタスク以外はほとんど行われていないときに、自動でマルウェア対策が実行されることが多いとのことです。