ドイツのダルムシュタット工科大学の研究者が、iPhoneの脆弱性を発見しました。
この脆弱性は、iPhoneの電源がオフでもマルウェアにデバイスが感染する可能性があるとのことです。
iPhoneが電源オフでもマルウェアに感染する可能性がある重大なセキュリティ上の脆弱性
研究者が発見したiPhoneのセキュリティ上の脆弱性は、Appleが提供するFindMy機能に関係しています。
iPhoneは電源がオフの場合でも、内部のBluetoothチップが低電力モード(バッテリー寿命を節約するのに役立つ低電力モード設定とは異なります)で動作するため、FindMy機能などがアクティブになっています。
研究者は、この状態を悪用してマルウェアを実行できることを発見しました。
この脆弱性はiPhone11以降のデバイスで問題になり、研究者の論文によると、この問題はiPhoneのハードウェアでの低電力モードの実装に関係しているため、iOSのアップデートでは修正できないとのことです。
根本的な解決のためには、Appleがバッテリーを切断するためのハードウェアベースのスイッチをiPhoneに追加する必要があるとのことです。