いよいよ明日3月11日から予約開始のiPhone SE3。
5Gでもミリ波はサポートされないという事が分かり話題になりました。
実際に5Gミリ波が使えない影響と、4Gと比べてどのくらい速くなるのか、ドコモ・au・ソフトバンクの5Gサポートについてお伝えします。
日本の5Gサポート状況
5Gにはミリ波とSub-6GHzがあります。
30GHzから300GHzの周波数帯をミリ波と呼びますが、ほぼ30GHzということで、5Gの28GHz帯通信もミリ波と呼ばれています。 ミリ波の特徴は高速・大容量通信が可能である点です。
Apple
iPhone SE3では5Gミリ波がサポートされないということで、日本の5Gサポート状況についてドコモ・au・ソフトバンクについて調べてみました。
ドコモ
ドコモは、Sub-6GHzとして3.7GHzと4.5GHz、そしてミリ波として28GHzの3つ周波数帯域で5Gサービスを展開しています。
au
auは、Sub-6GHzとして3.7GHzと4GHz、そしてミリ波として28GHzの3つ周波数帯域で5Gサービスを展開しています。
ソフトバンク
ソフトバンクは、Sub-6GHzとして1.7GHz、3.4GHz、3.7GHz、そしてミリ波として28GHzの4つ周波数帯域で5Gサービスを展開しています。
実際には、既存の4G基地局を利用したNR規格を適用して5Gサポートしているエリアもあります。
4Gと比べて何倍速?
一般的に5Gの速度は4Gと比べて100倍速と言われています(ドコモ)。
iPhone SE3で5Gミリ波が使えない影響は?
iPhone SE3で5Gミリ波が使えないということは、ミリ波28GHz周波数帯域が使えないということです。
4Gの帯域幅は最大でも20MHzであるのに対し、5Gの帯域幅は、6GHz以下の「Sub6」に相当する3.7GHzおよび4.5GHzで最大100MHz幅、「ミリ波」の28GHzでは最大400MHz幅となる。
ミリ波はSub-6GHzの16倍高速といわれていますが、通信可能範囲が狭かったり、障害物の影響を受けやすいという欠点があり、広範囲への展開は難しいのが現状です。
実際、ミリ波通信が可能なエリアは都心部の繁華街などに限られています。
5G通信対応をうたうスマートフォンは、実はSub-6GHzにしか対応していないものが多く、ミリ波に対応しているものは少ない状況です。
ミリ波が使えたほうが高速・大容量通信が実現できるのは事実ですが、現状ではSub-6GHzの5Gでも4Gより十分に高速通信が可能です。
iPhone SE3で5Gミリ波が使えなくても4Gよりも高速通信ができるので、それほど影響はないようです。