オンラインの世界では、メールアドレスは重要です。メールアドレスで、オンラインアカウントにアクセスしたり、金融取引を管理したり、情報を安全に保管したりすることができます。
ハッカーはメールアドレスを悪用して、危害を加える可能性があります。
ハッカーがメールアドレスを悪用してできる7つのことと、それに対する予防方法をお伝えします。
ハッカーがメールアドレスを悪用してできる7つのこと
ハッカーがメールアドレスを悪用するときに、次の7つのことをします。
アカウントにアクセス
ハッカーがメールアドレスを知ったら、オンラインプラットフォームやサービスにアクセスするのは簡単です。
すべてのアカウントに同じメールアドレスを使用している場合、ハッカーは他のプラットフォームのパスワードを解読し、アカウントにアクセスしようとします。これは、複数のアカウントで同じパスワードを使用している場合はさらに簡単です。
ハッカーがSNS、銀行口座、あなたが人々に知られたくない他の機密性の高いアカウントにアクセスできると想像してください。恐ろしいですよね。
二要素認証を無効化
二要素認証は、他人がオンラインアカウントに侵入することを防ぐのに役立つ追加の保護機能を提供しますが、ハッカーはメールアドレスを悪用して無効化できます。
オンラインプラットフォームが二要素認証コードをメールアドレスに送信して、身元を確認する場合、メールアドレスにアクセスできる人なら誰でも、二要素認証機能を簡単に解読できます。
二要素認証にSMSまたは認証システムアプリを使用している場合でも、パスワードのリセットのリクエストは通常、メールアドレスに送信されます。
二要素認証を完全に無効にするリクエストも可能です。
ハッカーがメールアドレスを知ると、すべてのオンラインアカウントに問題なくアクセスできるようになります。
データの収集
私たちはメールアドレスを介して、多くの個人情報を持っています。
例えば、SNS、個人のメール、家計簿アプリのデータなど、他人に見られたくないものがたくさんあることでしょう。
ハッカーは個人情報にアクセスできれば、ほぼ間違いなく悪用します。
メールアドレスを第三者に販売したり、個人情報を利用して何らかの形であなたに危害を加える可能性があります。
友人や家族に詐欺
オンライン上で詐欺師が人々の個人情報を入手する一般的な方法は、フィッシングと呼ばれる手法です。
詐欺師が他の誰かになりすまし人々に個人データを提供させたり、金銭の送信をさせたりします。
ハッカーがあなたのメールアドレスでメールを送信した場合、友人や家族はあなたがメールを送信したと信じることでしょう。
メッセージが実際にあなたのメールアドレスから送信された場合、通常のスパムフィルターも働きません。
詐欺師はあなたになりすまして、問題を抱えておりすぐに助けが必要であると泣きついて、あなたの親しい人々から金銭をだまし取ろうとするかもしれません。
メールアドレスが悪用されることによって、友人や家族を危険にさらします。
そしてハッカーは、友人や家族のメールアドレスを手に入れ、問題をさらに大きくする可能性があります。
恐喝される
ハッカーが個人情報を盗み出した場合、情報を公開すると脅迫し、金銭の要求をする可能性があります。
たとえば、ハッカーがが友人や家族に機密情報を公開すると脅して、ビットコインで数千ドルを要求するメールを送ってくるかもしれません。
ハッカーがメールアドレスとパスワードを知っていることだけで十分恐怖を感じ、恐喝に応じる可能性が高まります。
アカウントから締め出される
ハッカーがメールアドレスとパスワードを手に入れると、一瞬でオンラインアカウントへアクセスできなくなる可能性があります。
たとえばハッカーがオンラインプラットフォームでパスワードをリセットすると、すぐにアクセスできなくなります。
SNS、銀行や証券会社のアカウント、そしてあなたのメールアドレスも。オンラインアカウントにアクセスできなくなるだけでなく、オンラインアカウントでハッカーがあなたに成りすますことも可能です。
Apple IDにアクセスできる場合は、すべてのデバイスをリモートでワイプし、iCloudバックアップも消去できます。以前に実際に行われたことがあるそうです。
あなたの評判を落とす
メールアドレスを悪用するのがハッカーではなく、恨みを持っている人だとしましょう。
メールアドレスを悪用して、あなたの評判を傷つけるかもしれません。
同僚に不適切なメールを送信する場合でも、友人や家族に個人情報を公開する場合でも、メールアドレスを悪用して、評判、人間関係、さらには仕事を台無しにする可能性があります。
ハッカーがメールアドレスを悪用して、評判を落とすと脅迫することもありえます。
メールアドレスの悪用を予防する方法
メールアドレスの悪用を予防する方法を4つお伝えします。
簡単にメールアドレスを教えない
信頼できるとわかっている人だけにメールアドレスを教えてください。
また、SNSなどのオンラインプラットフォームでは普段と違うメールアドレスを使用することもできます。プライベートで使うメールアドレスは使わないようにします。
iPhoneでは簡単に捨てメルアドを作る方法があります。
iPhoneで簡単に捨てメルアド作る方法!「メールを非公開(HideMyEmail)」の使い方
パスワードを強化
オンラインプラットフォームごとに異なるパスワードを使用し、可能な限り複雑にするようにしてください。
パスワードには大文字、小文字、記号を使用します。
長いパスワードを覚えるのは難しいかもしれませんが、 すべてのパスワードを1か所で管理できるパスワード管理ツールがあります。
二要素認証を使う
メールやSMSでの二要素認証ではなく、デバイス上で認証コードを生成する認証システムアプリを使用するか、物理的なセキュリティキーを利用すると安全です。
GmailやFastmailなどの人気のあるメールサービスは、セキュリティトークンのサポートを提供するだけでなく、iPhoneやiPadでも使えます。
iPhoneでもiOS13.3から、Safariで二要素認証と物理的セキュリティキーをサポートしています。
怪しげなウェブサイトを利用しない
怪しげなウェブサイト上では、ワンクリックでメールアドレスとパスワードを盗まれる恐れがあります。
怪しげなウェブサイトは利用しないようにしましょう。