みなさん、スマート家電使っていますか?「関心はあるけど、ああいう製品って本当に便利なの?」と疑っている人も多いでしょう。
実際、スマート家電はどれも通常の家電よりもお値段がします。試しに買ってみるのには勇気がいる値段でしょう。
今回は、そんなスマート家電の一つである、Philips Hueについて実際に私が半年間使ってみた感想をまとめました。
Philips Hueの購入を検討している方や、スマート家電に少しでも興味がある方は是非このレビュー記事を参考にしてみてください。
Philips Hueとは?
まず、今回取り上げるPhilips Hueについて簡単に説明していきます。
そもそも、スマート家電とは、インターネットを通じて遠隔操作が可能な家電製品のことを指します。
そして、Philips Hueとはインターネットを通じて操作できる照明家電の一つなのです。
特に、Philipsはこのスマートな照明器具を販売しているメーカーの中ではかなり古参になります。
そのため、その他のスマート照明に比べるとお値段はしますが品質には定評があります。
また、この記事の後半ではPhilips Hueが他のスマート照明よりも高い理由も説明しています。
Philips Hueにできることは?どこが優れているの?
それでは、Hueにできることは何があるのでしょうか?どのような点が一般的な照明器具に比べ強みになっているのでしょうか?
まず、Philips Hueの最大の強みは先ほども述べたとおり「インターネットに繋がっていること」です。
そのため、具体的には「遠隔操作」「他のデバイスとの連携」「多機能」という3点で主な優位性があると私は感じました。
便利な遠隔操作
まず、遠隔操作ですが、これはネットワークに接続されているため当然の恩恵です。
例えば、外出時に家の照明を消し忘れていないのかも手元のスマートフォンからいつでも確認ができます
もちろん、家の中であってもこの機能は便利です。わざわざ電源のスイッチを触らなくても照明をコントロールできます。
他にも、防犯のために人がいなくても夜になればわざと照明をオンにするといった使い方も考えられますね。
他のデバイスとの連携も優秀
そして、他のデバイスとの連携という面も大事です。
例えば、Google Homeと連携させると音声コマンドでも照明をコントロールすることができるようになります。
この音声コマンドを使えば「照明を消して」というだけで大丈夫なので、ベッドの上からでも操作できます。
実際、Philips HueはGoogle Home、Amazon Echo、AppleのHomePodと、主要なスマートスピーカー全てと連携が可能です。
他にもスマートフォンと接続すれば、位置情報に応じてライトを制御することも可能です。
つまり、他のデバイスと連携することで、Philips Hueは最初の機能からさらに拡張させることが可能なのです。
スマート家電ならではの多機能さ
最後の多機能性ですが、これもネットワークにつなげるからこそ、ただの照明ではなく様々な役割を持たせることができるようになります。
例えば、Philips Hueでは音楽に合わせて照明のカラーを自動で調整してくれるモデルもあります。
また、外の明るさに合わせて照明の明度を変えたり、時間帯に合わせて色を変えることも可能です。
こういった機能は一般的な照明器具には本来備わっていなかった機能ですが、Phililps Hueをはじめとしたスマート家電だからこそこのような多機能さを実現できています。
Philips Hueを実際に使ってみた感想
では、ここからは実際に私が半年間使ってみた経験から向いている人や向いていないと思った人を考察していきます。
まず、向いている人として声を大にして言いたいのは「怠け者な人」。そして、朝起きるのが外が明るくなるよりも早い人。
他には、照明の数が多い人。多彩な照明の色を楽しみたい人には向いていると思います。
怠け者にはすごくおすすめ
怠け者な人というのは、具体的に言うと、今までに一度でも「照明のスイッチを押しに行くことがめんどくさい」と感じたことのある人です。
私は寝る前にしばらく読書をしてから寝ることが多いのですが、電気を消そうと思う頃にはすでに半分くらい寝ている状態なので、そこから体を起き上がらせて照明のスイッチを押すのは非常に面倒だと常々思っていました。
それが理由で購入したこのHueですが、驚くほど快適になりました。Google homeのようなスマートスピーカーと連携させれば「電気を消して」と言うだけで顔すらあげる必要もなく、アプリから消灯タイマーを設定しておけば寝落ちも安心してできます。
実はリモコン式の照明器具を試したこともあります。あれは確かに便利ですが、やはり音声コマンドの快適さにはかてません。
なにせリモコンが欲しいと思ったとき、リモコンが常に手の届く範囲にあるとは限らないからです。
一方、音声コマンドならばそんなことを気にする必要はありません。消したいと思った時「電気を消して」と言えば必ず消すことができます。
他にも枕元に照明を置く方法も試したことがありますが、照明の明るさが調節できなかった点やタイマー機能がないこと、そしてあまりにも使い道が限定的だった点などからやはりPhilips Hueに軍配があがります。
Hueとスマートスピーカーがあれば、少し暗くしたい時に「照明を50%にして」と言うだけで大丈夫です。
要約すると、ここまで貪欲に「楽すること」を追求したい私のような怠け者な人にはかなりおすすめの商品でした。
私がこの商品を購入した一番の動機も少しでも楽がしたいという怠け者根性からでした。怠け者の人はHue+スマートスピーカーのコンボで幸せになれますよ。
目覚ましとしてもかなり優秀
そして、これは買う前には想像していませんでしたが、目覚ましとしても有能だったと個人的には感じました。
特にまだ外が明るくないときに起きる人にはおすすめです。
やはり、外がまだ暗い時に布団から出るのは難しいと言う人も多いのではありませんか?
Hueはタイマーで照明を徐々に明るくしてくれるため、スマホなどのアラーム機能と組み合わせればかなりスムーズに目が覚めます。
暗い中でアラームが鳴るのと、明るい中でアラームが鳴るのではかなり目覚めが違います。
もちろん、寝起きについては個人差があると思いますが、私がPhilips Hueで最も重宝している機能は案外目覚まし機能だったりするのかもしれません。
全ての照明を手元で管理できる
あとは、家の中に照明の数が多い人にとっても、Philips Hueは魅力的かもしれません。
手元のスマホから個別やグループで全て管理することができるのは魅力的でしょう。
もちろんHueがネットワークに接続さえされていれば、全ての照明を一元的に管理することができます。
そのため、例えば外出前の消灯に、わざわざ全ての照明のボタンを押して回らなくても手元のスマホで全てを同時にオフにすることもできるでしょう。
もちろん、出先からのコントロールも可能ですし、時間帯によって明るさを自動的に変更するようにスケジュールすることもできます。
ストレスを抱えている人にも
他にも多彩な色がコントロールできればその時の気分に合わせて色を変えることもできます。
この機能を上手く使えば、人によってはかなりのリラックス効果も得られるでしょう。
例えば、アロマと組み合わせると素敵な空間になりそうです。
ただし、Hueの場合全てのモデルで照明の色を変えられるわけではありません。購入前にチェックしておきましょう。
一方、今まで一度たりともスイッチを直接操作することに抵抗を感じず、寝起きも問題なく、照明の色なんて気にしたことがないという人にとって、少なくとも現時点では全くもって不要でしょう。
Philips Hueは値段が高いと思う人へ
そして、興味がある人でも、値段が高いことがネックになる人もいるのではありませんか。Philips Hueは一番安いモデルでも7千円以上します。
正直、Philips Hueよりも安いスマート照明はAmazonなどでも購入が可能です。
それではなぜ、私がわざわざ少し値段が高いPhilips Hueにしたのかをお話します。
高いPhilips Hueと安いその他の企業のスマート照明で迷っている人は是非目を通してみてください。
スマート家電はメンテナンスが重要
端的に言うとPhilips Hueは他のスマート照明器具に比べても値段が高い方ですが、その分「安心感」があるのだと思います。
普通の電球ならば値段の安さで選ぶことも大事だと思いますが、大事な点はPhilips Hueが普通の照明器具とは違うということです。
せっかくスマート家電を買うのならばやはり機能面もしっかりと吟味していきたいところです。
そしてHueの機能とは結局「インターネットを介して様々な外部のソフトウェアと連携すること」なのです。
つまり、Philips Hueのようなスマート家電の機能を最大限活用するには、常にソフトウェアの開発とメンテナンスが活発に行われていることが大事です。
スマートフォンのアプリもその他のデバイスも常に新しいバージョンが存在するため、今あるHueに新機能を追加するのも新しいデバイスと互換を維持するのも全てPhilipsがしっかりとメンテナンスをする必要があるからです。
Philipsのような古参で実績もある企業ならこういったメンテナンスをほぼ間違いなく行ってくれるという「安心感」があります。
例えば、その照明器具と連携させていた他のデバイスが壊れて新しい物を買ったとしましょう。
その新しいデバイスにも古い照明器具が対応している確率は圧倒的にPhilips Hueの方が高いでしょう。
むしろ安い方が怖い?
もちろん新機能だけではありません。インターネットに接続すると言うことはつまり、外部から悪意ある人の攻撃が行われる可能性もあるのです。
つまり、こういったスマート家電を販売する会社は外部からの攻撃を防ぐためにセキュリティホールなどを生むバグを潰し「継続的に」メンテナンスを行っていく必要があります。バグがないソフトウェアなど存在しないというのはもはや常識です。
そう考えると、むしろ値段が安いスマート家電の方が不安になってきませんか?果たして馴染みのない販売元のデバイスをあなたの家庭内ネットワークにつないでも安心ですか?
それに高いといっても、LED電球は10年以上持つと言われています。仮に5年間しか使えなかったとしても、年間1400円程度ということになります。
それならば、私はベッドの上から安心して照明を消すことができる怠け者になりたいものです。