iOS13.5.1とiPadOS13.5.1が現地時間の6月1日にリリースされました
今回のアップデートでは目立った変更はありませんが、重大なバグの修正と改善がされました。
そのため、このアップデートは全てのユーザに推奨されています。
iOS13.5.1の変更点
最近のAppleはバグの修正を迅速に行うために昔よりもこまめに新しいアップデートをリリースしています。
今回のアップデートも前回(iOS13.5)のリリースから10日ほどしか経っていません。
緊急性の高い脆弱性の修正か
ただし、今回のアップデートは普段と様子が大きく異なります。アップデートの内容の説明文がたったのこれだけなのです。
iOS 13.5.1には重要なセキュリティアップデートが含まれ、すべてのユーザに推奨されます。
普通、新しいバージョンをリリースするときはそれなりに変更点をまとめてからユーザーに提供されるのですが、今回は説明もほとんどなく、「重要なセキュリティアップデート」の一点のみです。
これは逆に考えれば、今回のセキュリティアップデートがそれだけ「緊急性」と「重要性」の高いものであることが推測できます。
脆弱性の詳しい内容
ちなみに、Appleの公式ページによると、「カーネル特権で任意のコードを実行できる」脆弱性の修正が具体的な変更点になっているようです。
この脆弱性はunc0verと呼ばれるチームが脱獄のプロセスを行う過程で利用していたものです。
iOS 13.5.1とiPadOS 13.5.1はおそらく脱獄対策かと思われます
— 折口 (@origuchi_tou) June 1, 2020
ただし、なにもAppleは脱獄を止めるためだけに今回のパッチをリリースしたわけではありません。カーネル特権で任意のコードが実行できてしまうとセキュリティの側面から見て様々なリスクがあることは容易に想像できます。
そのため、やはり今回のアップデートは説明文にも書かれている通りすべてのユーザーに推奨されるアップデートと言えるでしょう。
iOS13.5.1の新機能について
通常OSのバージョン名の三つ目の数字が変更された場合はマイナーな修正がほとんどで新機能の実装はありません。
上述した通り、今回もiOS 13.5では新機能の実装はないようです。
また、このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください。
iOS13.5.1のアップデートにかかる時間
今回のアップデートは、変更点が一つだけなため小規模なものになっています。
すでにiOS13.5をインストールしているユーザーであれば、ダウンロードする容量は100MB前後となっているようです。
そのため、アップデートにかかる時間はネット環境にも依存しますが、ほとんどの場合は時間がかからずサクッと終わるでしょう。
筆者の端末で掛かった時間は、ダウンロードからアップデートまで全ての作業を含めて17分弱です。
重要なセキュリティ項目のアップデートとなっており、さらにアップデートには時間もほとんどかからないため、みなさんも隙間時間にサクッとiOS/iPadOS 13.5.1へアップデートしてはいかがでしょうか。