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iPhoneより先なのに…流行れなかった3つのタッチパネル式携帯電話

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iFixit

今スタンダードとなっているスマホの雛形となったiPhone、発表時は世界中で「ギークのオモチャ」なんて言われガラケー全盛期という事もあって関係者の誰も流行るなんて思っていませんでしたが、今や誰もが持つデバイスとなりましたね。

初代iPhoneがスマホの元祖としての認識が強いのですが、実は初代iPhoneがリリースするより以前に3つのタッチパネル式携帯電話がリリースされていたのをご存知ですか?

iPhoneよりも早く登場

2007年1月9日に発表され6月29日に発売されたiPhone、当時はマニア向け商品のような位置づけでしたがアップデートを重ねるうちに素晴らしいデバイスへ進化し、iPhone 4が発売される頃には日本でも大人気の商品となりました。

そんなiPhoneよりも前に発表・発売されたにも関わらず、流行る事なく埋もれてしまったタッチパネル式携帯電話が世界に3つほどありますので、ご紹介いたします。

LG Prada KE850

韓国でSAMSUNGに次ぐ電子機器メーカーであるLGは2006年12月15日、「全面液晶携帯」としてLG KE850を発表、2007年1月18日にイタリアの高級ファッションブランドPradaとの共同開発である事を明かし、iPhoneよりも早い5月23日に発売されました。

その作りは初期Androidに似た全画面タッチパネルの下にスライド式の物理キーボードを備え、画面下に終話・ホーム・発話の3つのボタンが並んでいるタイプで、iPhone同様に音楽再生機能などを盛り込んだ独自OSの高級ガラケーといった立ち位置だったのですが、日本円にして9万円という当時的にも高すぎる価格などが原因で流行には至らなかったようです。

Nokia 7710

フィンランド最大手の携帯電話会社であったNokiaは2004年11月2日、ペンによるタッチ操作を可能とした横持ちの携帯ゲーム機のような見た目の携帯電話Nokia 7710を発表、2004年11月〜2005年3月にかけて世界中で発売されました。

PCのような画面UIをベースにタッチペンで様々な操作を可能にし、当時多くの業界で商品管理などに使用されていたPDAと携帯電話の機能を融合したスマートフォンとして注目を集めましたが、PCベースのUIが悪かったのか指で直接入力ができなかったのが悪かったのか、流行る事はありませんでした。

IBM Simon

1990年代に入って自社製品を「時代遅れ」と評され業績悪化の一途を辿っていたIBM、まだ日本でも携帯電話が普及しはじめの段階だった1994年8月16日に打開策としてか、世界初となるタッチ操作可能な携帯電話IBM Simonを発表しました。

この頃の携帯電話と言えば価格が高すぎて本体購入ではなくレンタルが主流で、まだメッセージサービスもほとんど普及していない2G電話機だったのですが、当時の携帯電話に必要性の感じないタッチ操作とメールやファックス機能などを多数盛り込み、1995年2月に廃止となってしまいました。

まとめ

いずれも確かにiPhoneよりも早くリリースされていたのですが、iPhoneのようにスマホとしてシステムや操作性などを根底から見直したのではなく、あくまでタッチ操作可能になった携帯電話だったので、スマホのパイオニアとなる事なく消えていってしまったようです。

iPhoneリリース以降、俗に「iPhoneのマネ」と言われる多くのスマートフォンが生まれては消えていったのは、それほどiPhoneの登場が革新的であった証拠なのかも知れませんね。

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