昨日iPadにキーボードを追加するとすごく便利だと記事にしましたが、当該記事ではサードパーティ製のトラックパッド付きBluetoothキーボードケースだったため、筆者はApple純正の方がより便利に使えるんだろうなと期待を寄せていました。
しかし本日、著名Apple系ITメディアによるMagic Keyboardのレビュー記事が公開され、紹介されたメリット・デメリットを見た筆者は「サードパーティ製の方が優秀なのでは?」と思ってしまいましたので、どんな内容だったのかご紹介いたします。
設計ミスレベルの弱点
9TO5Macのベン・ラブジョイ氏は先日発売となったMagic Keyboardを手に入れ、さっそく昨日1日使用した感想を記事にしてリリースしたのですが、そこには致命的な「2つの弱点」と説明されるデメリットが書かれていました。
そのデメリットとは「escキーが無い」と「ファンクションキーが無い」の2点です。
まず「escキーが無い」についてですが、「esc」キーとはPCなどで必ずキーボードの一番左上に存在し、実行中の作業を中止したり終了する際に使用するキーで、例えばYouTubeの動画を全画面再生している時に元のページ表示に戻す際に使用します。
ラブジョイ氏はMagic Keyboardに接続したiPadで動画を楽しんだ後に「esc」キーが無い事に気付き、キーボードに接続されているのにiPadの画面を直接操作して全画面表示を終わらせる必要がある、と知ってガッカリしたそうです。
2つ目の「ファンクションキーが無い」についてですが、「ファンクションキー」とはF1〜F12などが刻印されているキー、または「fn」キーを押しっぱなしにしている時だけいつものキーボードとは違う機能を実行させる性質を持っています。
筆者の持つiPadキーボードには「fn」キーが備わっており、コレを押したまま一番左上の「'」キーを押すとホームボタンと同じ挙動をし、他にも音量調整や画面輝度の調整、画面のロック/ロック解除ができるのですが、なぜかMagic Keyboardにはなくこれらの作業はiPad本体を操作する事になります。
筆者が記事執筆する際にもiPadで「ファンクションキー」は多用しましたし、キーボード上でiPadを操作する上で「esc」代わりになる「fn」+「'」のホームボタンも多用しますから、Appleがこれら2つのキーをMagic Keyboardに搭載しなかったのは設計ミスレベルと言えるでしょう。
ちなみにラブジョイ氏の言うメリットは「キーボードから簡単にiPadを分離できる」という点で、税別31,800円出して純正より便利な4,000円程度のキーボードから乗り換えるほどのメリットを感じられませんでした…。
まとめ
以前に筆者が買った初代iPad用の純正ドックスタンドキーボードには、「ファンクションキー」も「ホームボタンキー」も「ロック/ロック解除キー」も物理ボタンとして搭載されていたので、今になってなんでAppleがこれらを削除したのか全くわかりません。
この仕様については普段Macを使ってるユーザーからはほぼ確実にクレームないし文句を言われるでしょうから、もしかしたら今後のアップデートで「ホームボタンキー」や「ファンクションキー」が搭載されたモデルが登場するかも知れませんね。