医療補助具としても注目されているApple Watch、日本では一部機能が制限されてしまいその効果を発揮しきれていませんが、海外では多くの人命を救ったと話題になっていますね。
Apple Watchでの人命救助例はそのほとんどが病気に関わるものがほとんどなんですが、今回はなんと交通事故で人命を救ったと話題になっています。
ひき逃げ時に緊急通報
ベイエリアでデザイナー業に就いているウィリアム・バウトさんは先日の早朝、自転車通勤中に乗用車にひき逃げされるという事件に遭いました。
早朝という事もあり周りに人はいなかったようで乗用車はそのまま逃走、通常であればひき逃げされ気絶し放置されたバウトさんには絶命の危険も伴うのですが、Apple Watchがひき逃げ時の挙動とその後バウトさんに動きがない事を感知し、自動的に緊急通報しました。
これによりバウトさんの元には数分で救急隊員が駆けつけ、バウトさんを早期の段階で適切に救護する事ができ、一命をとりとめたそうです。
バウトさんは当時の様子をツイートしており、自転車のタイヤ側面が変形した写真を公開し、可動部分が横方向に変形するほどの衝撃があった事を物語っています。
@VanMoof Can we do something about that? pic.twitter.com/2qZpXgwtlB
— William Bout (@williambout) January 10, 2020
乗用車側がバウトさんを助ければすべて済む話ではあったのですが、こうしてひき逃げされている以上すべての人に善性を求めるのは無理としか言い難く、もしApple Watchを装着していなかったら死亡していた未来もあり得たでしょう。
いつ何時このような事故に巻き込まれるかわかりませんから、Apple Watch Series 4以降を持っている人は「転倒検知」機能をONにしておいた方が良いかも知れませんね。
実は昨年にも同様の事件が発生しており、87歳の女性が交通事故に巻き込まれApple Watchが緊急通報、彼女の元に数分で救急隊員が駆けつけ一命をとりとめたという事例もあるそうです。
まだ世界でもそう多くない事件例ではあるのですが、万一のためにも「転倒検知」機能をONをしておくのはアリなんではないでしょうか?
まとめ
そもそも事故を起こした側が誠意を持って対応すればこのような事にはならなかったのですが、突然の交通事故に動転して逃げてしまう運転手も少なくないそうなので、自衛の意味でApple Watchを着けておくのも効果的なのかも知れません。
海外旅行中は正直役に立たない機能ではある(登録した国の通報ダイヤルにかけようとする)のですが、警報機能などもあるのでとりあえず「転倒検知」機能をONにしておくのは万が一のケースを考えてアリだと思いました。