「よくわからないサードパーティーの充電ケーブルを使うとスマホが爆発する(壊れる)」とよく噂されていますよね。
これは実際に過去にそういった事件事故が発生した事があり、なんとなくそんな風潮になっていったのですが、果たして科学的に見て「よくわからない充電ケーブルを使うとスマホが爆発する(壊れる)」なんて事は起こり得るんでしょうか?
故障の原因はケーブルよりもバッテリーにある
実際にスマホ由来の火災や死亡事件事故の詳細を見てみると、ケーブルそのものが原因で発生したスマホの爆発事故というものは存在していない事がわかります。
もちろんケーブルが火元になっている火災事故もあるのですが、それはあくまで劣化し金属部分が露出したケーブルが衣類や寝具を燃やしたというものであり、例え純正のケーブルでも起こり得る事故です。
では、よくわからない充電ケーブルを利用する事で、科学的にスマホが爆発する可能性はあるかという話ですが、これはハッキリ言ってありえません。
というのも、スマホの爆発事故などで実際に発火しているのはバッテリーですし、その多くが例え充電中だったとしてもケーブル由来の爆発ではなく粗悪なバッテリーが膨張・爆発している事がほとんどだからです。
スマホがこういった事故を起こすとメーカーが調査に乗り出す訳ですが、そのほとんどは格安業者のバッテリー交換や修理などを行なったスマホである事がほとんどで、実際交換されたバッテリーが原因である事がわかります。
また無名のサードパーティーの充電ケーブルでスマホが破損するかどうかですが、これも基本的にケーブルの構造上起こり得ず、壊れる原因は主にケーブルとコンセントをつないでいる充電器側に問題があるとの事。
使用しているスマホに適さない電圧や電流を流す充電器を利用した場合、それが純正ケーブルでも他社製ケーブルでもスマホのバッテリーに負荷がかかってしまい、結果的に端末の故障、バッテリーの劣化・膨張・発火・爆発に繋がるわけですね。
結論としましては、「よくわからない充電ケーブルを使うとスマホが爆発する(壊れる)」はあり得ない、と言えるでしょう。
まとめ
もちろん粗悪なケーブルは劣化しやすく、金属部分が露出したり端子が折れたりする事が多いので、購入する際は実物を手にとれるものか信頼できるメーカーの商品、あるいは純正品を購入するに越したことはないでしょう。
また、バッテリー交換修理は安かろう悪かろうという部分があり、致命的な事件事故を発生させる可能性がありますので、ケーブルや充電器の購入以上に依頼する業者を吟味すべきと言えますね。