Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏はカナダで開かれた『TED 2019』にゲストスピーカーとして登壇しました。
そのなかで「もしもやり直せるならTwitterにいいねボタンをつけないだろう」と語りました。
ドーシー氏は「会話の健全性」を危惧
トークの中でドーシー氏は「いいね」ボタンがTwitter上でのやりとりにおいて適切な貢献をはたしていないと言及しました。
同氏が最も心配していることは「会話の健全性」であると話します。
そもそもTwitterの目的は公共の場に置けるコミュニケーションの場を用意し人々の交流に貢献することでしたが、最近は情報操作や誤報などが増えています。
彼はそのような現状を顧みて、ネット上の会話の健全性に危機感を感じているようです。
こういった現象は彼が会社を建てた13年前には予測されていなかったことで、この問題についてTwitterを含め社会がどう対処していくか心配しているとも述べました。
例えばTwitterは規約違反するユーザーに対して凍結など厳しく対応しており、さらに今後も人工知能を利用したより広範囲で素早い対応を行なっていく予定です。
また、彼はTwitterの「いいね」やリツイート、フォロワーの数の強調などがそういった不健全な会話の原因の一部と認識しており、もしも今から彼がTwitterの開発当時に戻ったら「いいね」ボタンはつけていないだろうと話しました。
そういったものが人々を扇動し、誤った道への誘導を行い、非建設的な会話を生み出す要因の一つになり得るからでしょう。
まとめ
以前は一部のネット上でのみ目立っていた誹謗中傷やフェイクニュースも最近は場所を選ばず姿を表すようになりました。
先週かみあぷでもインスタグラムが「いいね」の数の非公開化を考えていると報じましたが、デジタルネイティブが増える昨今において、テック企業は今まで以上にSNSサービス開発に工夫をこらす必要性があるのかもしれませんね。
そして私たち自身もネット上での発言を今一度見返すべきかもしれません。