Cloudflareが提供しているDNSサービス「1.1.1.1」に無料VPN機能が追加されます。
それにより通信が暗号化されることで安全性が高まります。それだけではなく通信量が圧縮されるそうですよ。
そもそも「1.1.1.1」って何？
「1.1.1.1」とは履歴を一切保存しないDNSサービスのことです。
ではそのDNSとは何なのか説明します。
例えば「aaa.com」というサイトを見るときサーバー側が持っているのは「xxx.xxx.xxx.xxx」というIPアドレスだけです。
その「aaa.com」と「xxx.xxx.xxx.xxx」を紐付けるのがプロバイダやキャリアが用意したDNSです。
つまり我々の閲覧履歴はDNSサーバー側に丸っと残っているという訳です。これ自体は決してリスクとは言えないのですが、流出の危険が完全に0という訳ではないので不安は残ります。
そこで今回紹介する閲覧履歴を残さないDNSサービス「1.1.1.1」の出番です。「1.1.1.1」は24時間毎にログデータを消去するので一般的なDNSよりも遙かにセキュアなんです。
それだけではありません。「1.1.1.1」は他の多くのDNSよりも28%高速だそうですよ。
少なくともあのGoogleのPulic DNSを凌ぐレベルです。
※日本国内だとそこまでは速くないかもしれません。
「1.1.1.1」を使うには
「1.1.1.1」を使うにはiOSやandroidアプリを使うのがもっとも簡単です。
アプリを使わない場合は、
iPhoneの設定から使っているWI-FIを選んで「DNSを構成」という欄があるので、開いて「手動」をタップ。
下の方に「DNSを構成」という欄があるので、開いて「手動」をタップします。
すると、自分でDNSサーバーを追加できるようになるので「1.1.1.1」と「1.0.0.1」を追加した上で、今まで使っていたDNSサーバーを削除。
これで「1.1.1.1」を使うことができます。
詳細はコチラ→DNSサービス「1.1.1.1」を設定する方法
「1.1.1.1」に追加されるVPN機能「Warp」
「1.1.1.1」に追加されるVPN機能は「Warp」と呼ばれています。
「Warp」を使うとモバイルの通信がすべてエンドツーエンドで暗号化され、HTTPのようなセキュアでないサイトを閲覧しても外部からは何を見たのかは分からなくなります。
さらに通信がキャッシュ扱いとなることで通信量そのものが減少するとのことです。またWarpは通信に関わるバッテリーの消費量を最小限に抑えることができるそうですよ。
Warpは今月中に提供が始まりますが、全てのユーザー向けと言う訳ではないようです。
いち早く使う為にはアプリ上で「join the waitlist」ボタンをタップするだけでOK。
先ほど私がタップした段階では252,616人が待ちの状態になっていました。
今年7月末までには「1.1.1.1」アプリを使う全ユーザーがWarpを使えるようになります。待てない方はお早めに「join the waitlist」ボタンをタップすることをオススメします。
