目を保護するためにブルーライトカット眼鏡を使用している方にはあまり嬉しくないニュースかもしれません。
「ブルーライトカット眼鏡は不要である」という説がAtlantic紙で掲載されています。
ブルーライトって何?
ブルーライトとは波長が380~500nm(ナノメートル)の青色の光のことです。
多くの眼鏡企業はブルーライトによる被害に焦点を当てるべく
「ブルーライトの力は可視光線の中でもっとも強く網膜に達するので危険である。」
「スマートフォンの普及により、よりディスプレイをみる時間が増えたため目の負担は深刻になっている。」
と主張しています。
ブルーライトの被害はほとんど見られない
一般消費者としては「やはりブルーライトは悪いんだ」と心配になってしまいますが、現実はそうではないようです。
パソコンが普及してからもう数十年も経ちますが、ブルーライトを根拠とした目の被害はほとんど報告されていないとのこと。
しかしながら視力の悪化、目の疲れを訴えるケースそのものはあります。
これはブルーライトとは直接的には関係なく、「何か一点を長時間見つめる」という行為そのものが目の疲れを引き起こしており、それが本であってもディスプレイであっても同様の症状を引き起こすそうです。
太陽光のブルーライトはもっと強力
実はディスプレイが発するブルーライトはそれほど強いものとは言えません。
日中に外にでれば、それだけで数十〜数百倍ものブルーライトが目に入ってくることになります。もちろん太陽によってです。
これは身体にとって悪いものではありません。むしろ積極的に外に出て光を浴びることで、体内時計の調整や自律神経を整える効果が期待できます。
ただし夜間のブルーライトは体内時計に悪影響
「ではブルーライトは全くの無害なのか?」というと、そういうわけではありません。
夜間にディスプレイを見つめることで、睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌が阻害されてしまいます。これにより体内時計が狂ってしまう可能性があります。
ですので夜のスマホは控えるか、iPhoneユーザーはNight Shiftモードを活用しましょう。
Night Shiftモードを使えばディスプレイが発するブルーライトを大幅に減らすことが期待できます。