一体Google翻訳はどうしてしまったんだ……!
Google翻訳にとある単語を繰り返し入力すると、まるで世界の終わりを伝えるような文章に翻訳されてしまうそうです。
dog = 犬…ではない?
まずGoogle翻訳を、マオリ語→日本語への翻訳に設定します。
その状態で「dog dog…(間は半角スペース)」と入力していくと……、4回入力したところで「犬犬犬犬」と表示されました。このあたりまではまぁ普通ですが……、
8回ほど入力したところで、「犬の犬の犬の犬のリーダーの電子メール」と表示されました。
リーダーと電子メールなんて単語は、どこにもないのですが……。
さらに続けて「dog」を16回ほど入力したところで、
「終わりの日の時計は12時に3分です私たちは世界で文字と劇的な変化を経験しています」
dogしか入力してないのに何それコワイ……。
そして19回ほど入力すると……
「終末期の時計は12時に3分です私たちは文字と世界の劇的な発展を経験しており、終わりの時とイエスの帰還にますます近づいていることを示しています」
急にイエス出てきた……!という感じで、「dog」を繰り返し入力すると、このような世界の終わりを宣言するかのような翻訳がなされます。
また「dog」のほかにもありまして、今度はソマリ語→日本語の翻訳を設定し、「ag」と繰り返し入力していくと……
「そして彼らは谷の谷で谷の門のところに来た」
「ナンバー620 NLT。数字26.31 NL:数字6.31 NL:ノム」
「その結果、ゲルションの子孫の部族の総数は五万人であった」
と、「ag」の数を増やすとこのように変化していきます。
ついにGoogleが世界の終わりまでコントロールしてしまうのか……というわけではもちろんなく、原因はどうやら「ニューラル機械翻訳」だとか。
「ニューラル機械翻訳」とは簡単に説明すると、これまでのように単語ごとに翻訳して直訳のようにするのではなく、機械学習によって文章全体を人が書いたような自然な翻訳にするのが特徴だそうです。
機械学習によってGoogle翻訳はより自然な翻訳をしようと頑張ってくれているのですが……同じ単語をひたすら入力されるというのは対応できなかったようで、なんとか意味のある文章にしようとした結果、今回のようなことになった模様。
そもそもどのような機械学習が行われていたのかという点も少し気になりますが……。おそらくそのうち修正されると思うので、気になる方はGoogle翻訳でdogと入力してみてください。