一家に一台は絶対にある電源タップ。
「タコ足配線は危険」というのはなんとなく知っているものの、安全に使うには実は電源タップ自体を3〜5年で交換しなければならないって知ってましたか?
長年使っている電源タップは思わぬ火災を引き起こす原因にもなるようですよ。
電源タップは3〜5年で交換しよう
今月7日、大阪府茨木市にて親子3人が死亡する火事がありましたが、原因は「タコ足配線」だったそうです。
家電の事故を調査する独立行政法人「製品評価技術基盤機構(NITE)」によると、実は電源タップをはじめとした配線器具の事故は2012年からの5年間で353件も発生し、そのうち209件は火災を伴っているのだとか。これは他人事じゃないですね…。
一体なぜタコ足配線で火災が起きてしまうのか…電源タップや延長コードの最大容量は本体に表示されていますが、一般的には1,500W(ワット)となっています。そして、
- 繋いだ電化製品の消費電力の合計が、この最大容量を上回る
- 異常発熱し発火する
- 近くに燃えやすいものがあると火事に繋がる
というわけですね…。
「iPhoneとiPadとノートパソコンを電源タップから同時充電」程度であれば1,500Wなど上回りませんが、例えば電子レンジは大体1,300Wほどとなっており、炊飯器(350W~1,200W)や電気ポット(700W~1,000W)と繋いだだけでNGということになります(参考:オンリースタイル)。
繋いである電化製品の消費電力がどのくらいなのか、きちんと確認することが大事ですね。
また最大容量オーバー以外にも、ホコリがたまりやすい場所での電源タップ使用は要注意。
テレビの裏などはブルーレイレコーダーや据え置きゲーム機などもあり、使っている方も多いと思いますが…ホコリがたまりやすい場所でもあります。
電源タップとコンセントプラグの間にホコリが入り込み、出火することも珍しくありません。
さらに電源タップのコードが家具の下敷きになっている場合も「断線→出火」となる危険性が。
コードが長いから適当にグルグル巻いてまとめている…という場合も、コードに負荷がかかり断線の恐れがあります。
市販されている「コードリール」を使ってるから大丈夫!と思っても、巻いた状態で使うと最大容量が3分の1になる電源タップもあるそうなので、確認が必要です。
そして…おそらく一番意外な電源タップの出火原因が経年劣化。
配線器具等を製造する企業が加盟している「日本配線システム工業会」によると、長期間の使用でコードが劣化し、そこから発火→火事の原因になる可能性があるため電源タップは3〜5年に1回は交換した方がいいとのこと。
大事に使えば一生買い換えなくてもいいと思っていた電源タップですが、まさか交換目安時期があるとは意外ですよね。
まとめ
ということで、危険な延長コード・電源タップをまとめると
- 繋いである電化製品の合計商品電力が、最大容量を超えている
- ホコリがたまりやすい場所に置いてある
- コードが家具の下敷きになっている
- コードを巻いて使用している
- 5年以上使用している
ということに。
多くの人は5年以上使っている電源タップが1つはあると思います。ゴールデンウィークで長期間自宅を離れる前に一度確認してみてはいかがでしょうか?