気を緩めた一瞬の隙に落として壊れてしまうのがスマホ。
万が一の事故からスマホを守るためにもケースを付けている方が多いとは思いますが、種類が多くどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そんな方は「MIL規格」に準拠したケースを選ぶといいですよ。
MIL規格とは?
MIL規格とはアメリカ軍が物資調達の際に満たすべき基準で、様々な条件をクリアしたものとなっています。
特にスマホケースで言われる「MIL規格準拠」というのは、落下の衝撃に対する耐性を示す「MIL-STD-810G」をクリアしたものが一般的。
Guy bought iPhone X today and already dropped it pic.twitter.com/seR0o5u63Z
— English Russia (@EnglishRussia1) 2017年11月3日
なので「MIL規格準拠」とスマホケースに書いてある場合、落下に対するダメージは抑えられる(圧迫や水没など他のダメージについては抑えられる保証が無い)と考えると◎
さてそんな「MIL規格準拠」、どの様に判断するのでしょうか?
MIL規格の落下試験に準拠した製品を製造しているスマホメーカーにMIL規格について問い合わせたところ、快く回答して下さいました!
具体的にどんな試験をしているの?
ーーーMIL-STD-810Gに関しては落下テストを行っていて、既定の高さから既定の落下方向(26方向)で落下させ、既定の面で受けたときに傷や破損がないかを確認しています。
決まった落下の方法で、製品の損傷具合を測っているんですね。
試験はどこで行うの?
ーーー「化学物質の分析・試験・評価:一般財団法人 化学物質評価研究機構【CERI】」といった試験機関に依頼しています。
ここではMILの仕様書に合わせた試験を行い、試験に合格した際には証明書を発行しているので、品質の保証が出来ているというわけですね。
MIL規格について認定機関などは?
ーーー公式な認証機関は存在していません。なので、試験にクリアさえすれば「MIL-STD-810Gの落下試験をクリア」などと表記して耐久性をアピールする事が可能となります。
ざっくり試験費用は?
ーーー上記の試験期間に依頼した場合には、15万円~20万円ほどです。
落下試験をするだけとは言っても、多種多様な条件での実行やデータの分析などである程度の費用はかかってしまうんですね。
以上のようにMIL規格を満たすには正式な試験を行う必要があり、「MIL規格」の落下試験をクリアしていると表記されていれば、ある程度ケースの品質は保証されている事になりますね。
ただ注意が必要なのはこの落下試験は「ケース」に対して行われていること。落下した時のiPhone本体の損傷度合については保証していないので、壊れてしまう時は壊れてしまいます。
ここからは例として現在Amazonで人気のMIL規格準拠のケースを紹介するので、ケース選びの参考にしてみて下さいね。
1. 【Spigen】 iPhone X ケース
記事執筆時点でAmazonで最も売れている耐衝撃ケース。
保護性能に加えて、コストパフォーマンスの良さから人気となっています。
2. 【ROOT CO.】Gravity Shock Resist Case Pro.
耐久性を重視しつつも、機能面、デザイン面にもこだわっているケース。
カラビナを取り付ける部分があるので、ベルトなどに直接装着出来てアウトドアでの使用に最適です。
3. VRS DESIGN Crystal Bumper
MIL規格に準拠しながらも、薄さを実現したケース。
耐衝撃ケースは大きくて持ち辛くなってしまうというイメージを覆したものとなっています。
以上「MIL規格」に準拠したスマホケースについて紹介しました。
しっかりと性能が保証されているケースとして安心して利用できるので、iPhoneをなるべく守りたいという方はMIL規格に準拠したケースを選びましょう!