「今も届いているから平気…」ついやってしまいがちな宅配便の住所記載における建物名の省略ですが、配達する方に取っては切実な問題となっているようです。
建物名を省略して部屋番号だけしかないと、最悪配達できない場合も
以前、カミアプでは建物名を省略されると配達の際に困るというツイートが話題になったとご紹介していました。
結構切に願う…もし宅配頼むなら住所は正しく全部書いてくれ…頼むから… pic.twitter.com/1mC56eyNBG
— ヤガミ@PFRDおつかれ (@yagami_kaoru) 2017年5月5日
そんな状況がまだまだ変わらないのか、またまた現役の配達員の方が「宅配便の住所を書く際にマンションやアパートなどの建物名を省略しないでほしい」というお願いを投稿して話題になっています。
どういうことかというと、例えばマンションに住んでいたとして住所を正確に書くとこんな感じになりますよね。
これを住所が長いので省略して、
といったように記載しているのを、皆さんも見たことあるんじゃないでしょうか。自分も年賀状とかをもらった際に、住所欄にこんな風に書いている人いたなあと思い出しました。
いやいやそうは言ってもそんな風に書く人ってそんな多くないでしょ?と思ったのですが、ホウドウキョクの取材に答えた投稿者の下さん(@shimosan0410)によると、こういう建物名の省略が10件に8件はあるとのこと。
もちろん配達地域にもよるのでしょうが、この多さにはびっくり。意外と建物名を書かない人が多いんですね。
そしてその番地に該当する建物が1軒しかない場合はまだいいのですが、問題は隣接して複数あった場合。
こうなるとあとはしらみつぶしに見ていくしかないそうなのですが、唯一の手がかりになる入り口の集合ポストの表札に名前がないケースも多いんだとか。
10件中5件は名前表示がないそうで、そうなると「不在票を入れることもできず持ち帰るしかない」なんて場合もあるそうです。
え?住所も省略してるし、表札に名前も出してないけどいつもちゃんと荷物届いているけど?という人もいますよね。
それは宅配便の配達員さんが、一度届けたのを覚えていてくれているだけのこと。状況によって違う配達員さんになったら届かないなんてことが起きても、文句は言えない訳です。
下さん(@shimosan0410)の投稿に対しては「半年も配達していれば番地と建物は覚える」という意見もありましたが、人手不足で常に同じエリアでの配達になるとは限らないとのこと。
暗記出来るだろうと思っている配達員以外の人も沢山いると思いますが、
僕は物覚えは良いので一度行けば覚えますが、人員が足りてないところに入る配達員なので、今月から始めて15日出勤しましたが、同じエリアもほぼ無し、同じ建物に配ることなど一度もありません。
色々な立場の配達員がいます。 https://t.co/PiCyJZ6A28— 下さん@返信出来てなくてごめんなさい! (@shimosan0410) 2017年11月19日
下さん(@shimosan0410)は個人で配達を請け負っている方で、大手の宅配業者とはまた事情が違うとは思いますが、住所を省略することで配達員さんの手間が増えてしまい、そのしわ寄せが送料値上げの原因の1つに繋がっていることもあると言えます。
「住所の建物名は省略しない」「集合ポストや表札に名前を出しておく」。そんなに難しいことではないのでもし思いあたる人がいたら、ぜひ行動に移してみて下さい。
ちなみに建物名以外の住所表記に関しては、日本郵便のHPにて住所省略に関する説明があったので、どうせ省略するならこちらを参考に省略すればOKですよ。