カフェやコンビニ、あるいは集合施設で当たり前になりつつある無料Wi-Fi、パケット通信費節約のために利用したりする人が増えているそうですね。
そんな無料Wi-Fiの中で「パスワードなしに利用できるもの」が、総務省により規制される方針であると一部で報じられています。
来日ハッカーからの攻撃を警戒か
総務省はこの度、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、無料Wi-Fiのセキュリティ対策に関する検討会を行う事を発表しました。
これは海外から訪日した悪意あるユーザが、誰でも利用できる無料Wi-Fiを利用して様々な攻撃行為を行う事を想定し、課題の整理と対策を検討するもの。
確かに最近色々な施設で普及している無料Wi-Fiから攻撃が行われれば、被害の抑止や犯人の特定は現時点でのセキュリティではかなり厳しいものがあるでしょう。
第1回会合は11月24日を予定しており、具体的にどのような課題と対策が発表されるかは現在定かではありませんが、現状のままだと悪意あるユーザのせいでオリンピック期間中に日本でのネットワーク犯罪、または日本の無料Wi-Fiを踏み台に他国へサイバー攻撃を行われてしまう可能性が非常に高いです。
産経新聞の情報によれば、どうも「パスワード不要の無料Wi-Fiアクセスポイントを原則として規制」するようで、例えばカフェやコンビニなどで展開されている無料Wi-Fiが規制対象になる可能性が示唆されています。
正直パスワードが設定されたところで、よほど複雑でもない限り総当たり攻撃(ブルートフォースアタックなど)で無料Wi-Fiのパスワードは突破される(そもそも利用されるのが目的で単純なパスワードが多い)でしょうし、むしろ電話番号やキャリアメールアドレス限定でのユーザ登録義務化の方が、まだ現実味があるようにも思えますね。
便利に使っている人も多い無料Wi-Fi、パスワードが無いものがどのように規制されるかはわかりませんが、事実ならきっとパスワード設定の義務やユーザ情報登録の義務化などがされるかと思います。
最近では無料Wi-Fiに自動で接続してくれる便利なアプリなんかもありますが、それらのアプリが今回の規制によって使えなくなってしまう可能性も十分に考えられるでしょう。
まとめ
この会合は年度内に複数回を行い、今年度中に問題の洗い出しや対策などを固める予定のようで、早ければ来年頭から無料Wi-Fiに何らかの規制がスタートする可能性があります。
総務省は以前よりオリンピック開催に向け、「訪日外国人による無料Wi-Fiサービスの利用がより円滑に行える環境の実現」を掲げていましたが、なぜセキュリティについてセットで推進しなかったのでしょうか…。