iPhone XのFace IDは双子を識別できないというのは周知の事実ですが、なんと今度は母親の顔認証を息子が突破するという事例がでてきました。
自分以外がFace IDで認証エラーが出たときにパスコードでロック解除してはいけない
iPhone XのFace IDは双子を識別できないというのは周知の事実で、先日も双子芸人の「ザ・たっち」が予想通り兄弟で解除できてしまったのをご紹介しました。
むろんこれはレアなケースで通常であれば、Face IDが他人を誤認識する確率は100万分の1と言われており、不用意に解除されることはありません。
ところが双子でなくても、母親のFace IDを10歳の息子が解除できてしまった様子がYouTubeに投稿されているんです。
この動画ではまず最初に、母親が間違いなくFace IDでロック解除できるのを確認したのち、
息子にiPhone Xを渡して認証できるかやってみるという流れ。
普通に考えれば、双子でも認証エラーがでることもあったくらいなので、性別も違って年齢も離れている息子が解除出来る訳がないと思うのですが…
なぜかすんなりFace IDでロック解除できちゃってるんです。
これだけ見ちゃうと、なんだよFace IDの認証はザルかよと…言われちゃいそうなんですが、どうやらそうではなく息子でも解除できちゃった理由はFace IDの学習機能にあるようなんです。
これはどういうことかというと、Face IDは本人であってもたまに認証エラーになることも勿論あって、その際にはパスコードの入力が求められるんですね。
ここでパスコードを入力すると、データの一致率が高い場合には顔認証データに今回取得したデータを加えておこうという学習処理が走るようなんです。
結果多少見た目が変わろうともパスコードで学習を繰り返していくことで、認証精度も上がる…ということなのですが、これを先ほどの親子がやっていたとするならさっきの結果もありえる話ではあります。
ただし親子はそんなことはないと否定しており、WIREDが取材を行い一度Face IDをリセットして、
再度、母親の顔を登録。その状態で先ほどの息子に解除を試して見てもらったところ、顔認証は突破できなかったそうです。なんだ、やっぱりちゃんと認識してくれるんじゃん。
で終わればいいのですが、さらに追加実験として夜間の室内で顔認証を再登録して試したところ、パスコードの学習などをしなくても3回目で成功、その後失敗するも6回目で再度成功し、以降はすんなり解除できるようになってしまったのこと。
WIREDによれば、Face ID登録時の周囲のライティングが関係していると考えられるとのことで、登録の仕方によっては家族でも認証できてしまう場合があるということがある意味証明されてしまったようです。
だからといって誰でもそうなるかと言えば、そんなことはないと思います。もしあったら、きっとそういう投稿がもっとあがってくるはず。
ただそれ以外にも本人がマスクをしているとNGという問題もありますし、そこも含めて今後のアップデートで識別能力が向上することに期待ですね。