Appleによると、赤の他人がFace IDでロック解除できてしまう確率は100万分の1(Touch IDは5万分の1)。ハリウッドの特殊メイク/マスクアーティストなどの協力を得て、素晴らしい精度の顔認証システムを作り上げたわけですが…。
この度なんと「3Dマスク」でロックが解除されてしまったようなんです(;´Д`)
Face ID、人間ではない3Dマスクで突破されてしまう
iPhone Xが発表されたスペシャルイベントで、Face IDがいかにユーザー本人だけを認識するか、ハリウッドの特殊メイク/マスクアーティストの協力を得て開発した…とAppleは述べていましたね。
下の画像を見る限り本物の人間に限りなく近く見えるマスクですし、これでもFace IDはちゃんと認識してくれるのか!と驚いた方も多いはず。
しかし今回なんと、これよりも陳腐な作りのマスクでFace IDが突破されてしまったとのこと…。
実験を行ったのはベトナムにあるセキュリティ企業「Bkav」。
顔面は3Dプリントで作られており、おでこには「特別な処置」が施されているようですが、目や眉毛は2D(写真)を、鼻はシリコンをくっつけただけというなんともお粗末に見えるマスクです…⇓
このマスクをiPhone Xの前に設置。布が被さっている状態なので、もちろんこれでは認識されません。
iPhone Xの画面には顔を認識できなかった時に表示されるパスコード入力画面になっていることが分かりますね。
一旦iPhone Xをスリープ状態に戻してから布をどかし、マスクをiPhone Xの前に。
そしてiPhone Xのスリープを解除し、
下からスワイプしてみると…なんとロックが解除されてしまいましたΣ(゚Д゚)
もちろんFace IDにこのマスクが登録されているわけではなく、一連の操作をしている男性の顔が登録されており、男性本人の顔でロック解除は可能。
しかしこの男性とマスク、同一人物には見えないんですけどねぇ…。
なんとも驚きの結果となりましたが、ここまで精巧なマスクを作るのにはかなりの費用と時間がかかることが考えられるので、一般人が「マスクで突破できちゃうなんて…どうしよう」と心配する必要はないでしょう。
とは言え「お金や時間をかけてでもiPhoneの中身を見たい!」と考える人間が周りに多い方にとっては脅威に違いありませんし、ぜひAppleにはFace IDの精度をもっともっと高めていただきたいですね。