世界中で販売台数を伸ばし続けるiPhone X、新しい機能に世界中が注目しましたが、それ以上に非常に高価な事でも注目を集めました。
心無いユーザから「ぼったくり」なんて声も上がっているワケですが、iPhone Xはぼったくり価格なんでしょうか?
利益率は高め
ハードウェアにも非常に大きな変更が加えられ、歴代最高かつ飛び抜けた価格設定となったiPhone X、非常に高価ながらも供給が全然間に合わないほどの人気を博していますね。
税別112,800〜129,800円(以降の価格表記はすべて税別)というスマホ業界的にも飛び抜けた価格(ブランドコラボモデルを除く)なのですが、iPhone Xのパーツ原価は一体どのくらいなんでしょうか?
1989年より半導体など様々な技術の特許などを取り扱うTechInsights社は、iPhone Xを完全に分解しパーツの原価がどのくらいなのかという試算を発表しました。
そのレポートによれば、112,800円のiPhone X 64GBモデルは、各種パーツの価格と組み立て費用でおよそ40,601円であるとの事。
iPhone Xで新規に採用されたOLEDディスプレイは約7,400円、Face ID機能を担う「TrueDepthカメラシステム」はリアカメラとの合算で約4,500円、外装パーツが約4,000円と、新機能の為にかなり原価が上がっている様子。
配送料や技術使用料などを考慮しなければ1台あたり約72,200円の利益、利益率にして64%というなかなかの利益効率になっています。
まとめ
同社の調査では106,800円のiPhone 8 Plus 256GBのパーツ原価は約41,737円、1台あたり約65,063円の利益、利益率61%と、iPhone 8 PlusよりiPhone Xを売る方が利益率が良い形となりました。
「ぼったくり」とまではいきませんが、iPhone 8を売るよりもiPhone Xを売る方がApple的には儲かるだけに、iPhone 8が減産されてしまったのも納得と言えますね。