カメラアプリや写真編集アプリ、SNSアプリなどをダウンロードし初めて起動した時、「◯◯(アプリ名)がカメラへのアクセスを求めています」とダイアログが表示され、「OK」をタップして使えるようになりますよね。
なんの疑問もなく「OK」を押している方が多いと思いますが、この度Googleのエンジニアが「ユーザーの意思に関係なく勝手に撮影されている可能性がある」と注意喚起しています。
一体どういうことなのか、私たちにできる対策はあるのか…ご紹介します。
知らないうちに「ライブ配信」されてることも!?
iPhoneユーザーなら一度は見たことがあるこちらのダイアログ⇓(アプリ名は編集部にて加工してあります)。
みなさんご存知の通り、多くは初回起動時に表示され、一度「OK」をタップすればその後問題なく写真が撮れるようになりますよね。
私たちはなんの疑いもなく「OK」をタップしているわけですが…Googleのエンジニア、Felix Krause氏によると「一度カメラへのアクセスを許可すると、そのアプリの起動中、ユーザーの意思とは関係なく勝手に写真や動画を撮られてしまう可能性がある」とのこと…。
こちらがKrause氏が作成したSNS風のデモアプリなのですが⇓
初回起動時に「Photo」をタップするとお馴染みにダイアログが表示されます。OKへ。
試し撮りし、アップロード。ここまではまったく問題ありません。
しかしアプリをスクロールしていくと、FaceTimeカメラ(インカメラ)で撮影したKrause氏の自撮り写真がアップロードされております…。
撮影していると分かるような動作や音などは何もありません。
さらに表示されている緑のバナーには「ライブ配信中。74人の友だちがあなたのことを見ています」と書かれており…怖すぎますねこれ(((;゚Д゚)))
Krause氏によれば、カメラへのアクセスを許可すると、そのアプリは
- FaceTimeカメラもフロントカメラもどちらも使える
- アプリを起動中、ユーザーの意思に関係なく勝手に写真や動画を撮影できる
- 撮影した写真や動画は第三者に送信することができる
などが実行できるようになるとのこと。もちろんiOSアプリはAppleの審査があるので、こういった悪意あるアプリはApp Storeにはほぼないと考えられます。
しかしUberアプリが不正にユーザー情報を収集していた…という事実もありますし、「絶対にない」とは言い切れない状況。
ということで自衛が必要になるわけですが、私たちができる対策としてKrause氏が挙げているのは以下。
- サードパーティ製のカメラアプリ等は使わない
- カメラを物理的に塞ぐ
う〜ん…残念ながらどちらも現実的とは言えませんね(;´Д`)
Krause氏はこの問題についてすでにAppleに報告済み、さらに以下のような対策をとるべきと述べているので、それを待つしかなさそうです。
- 1回ごとにカメラへのアクセス許可を求めるようにする
- ステータスバーなどに「カメラ使用中」と分かるようなアイコンを表示させる
Appleが果たして対策をしてくれるのかは現時点では不明。気になる方は標準アプリのカメラだけを使うようにしておくと安心かもしれません。