Google Homeも発売され、年内にはAmazonのAlexaも国内展開など注目を集める音声操作端末ですが、NECは全てが音声で完結する「ヒアラブル端末」を開発しているようですよ。
スマホ端末では撤退を余儀なくされたNECですが、スマホの次に来るとにらむ「ヒアラブル端末」とは一体どんなものなのでしょうか?
個人認証から活動状況まで管理、全てを耳に集約した「ヒアラブル端末」
日本経済新聞さんが記事にされていて知ったのですが、NECはスマホの次に来るものとして「ヒアラブル端末」の事業化を目指しているそうなんです。
ってそもそも「ラブル端末」という言葉は聞いたことはあっても、「ヒアラブル端末って何?」ってなりますよね?
そこで改めて調べてみたところ今年5月にNECがプレスリリースを発表しており、その内容からご説明するとNECの開発する「ヒアラブル端末」とは画面を必要とせずネット接続可能なイヤホン型端末と定義。
見た目は最近増えてきている、左右独立型イヤホンのような形状となっており、この中にバッテリー、bluetooth、音声入力用マイクなどを搭載して、音声のみで様々なことが出来るのが特徴のようです。
いわゆるここ最近話題になってるGoogle HomeやAmazonのEchoのようなスマートスピーカーをそのまんまイヤホンにしたというイメージですかね。
また「NEC独自の耳音響認証技術」による個人認証を実装。耳につけるだけで、本人かどうかの認証処理が行えるとのこと。
また「顔の向き・姿勢・移動情報などの常時検出が可能な9軸モーションセンサ」を搭載しており、認証処理だけでなく、利用者の活動状況に加え、将来的には脈波など生体情報の収集も可能になるそうです。
ここまで見てくるとApple Watchのイヤホン版のようなようにも思えますし、Googleが一度は挫折したメガネ型デバイスのイヤホン版という感じも。
NECのプレスリリースよれば
ヒアラブルデバイスから得られる生体情報や音声、活動状態などに関する情報を活用することで、生活や仕事における様々な活動を妨げることなくサービスの利用が可能。
と説明されており、歩きスマホ抑止にも繋がるとしているのですが、如何せん独り言のように音声コマンドを言うのは正直抵抗があるんですよね…。
室内での利用を想定しているスマートスピーカーはまだしも、外でとなると抵抗感を示す方も多いハズ。
とはいえ、AmazonもAlexaを搭載した骨伝導式イヤホンデバイスを開発しているなんていう噂もあり、今後似たようなデバイスが発表される可能性も十分にありえるのがこの分野。
国内のスマホ市場では撤退してしまったNECだけに、新たな「ヒアラブル端末」という分野でどう勝負していくのか今後の情報に注目です。