「Hulu」「Netflix」などの有料動画配信サービスを使い始めてから、レンタルで借りることなくなったよなあという人、多いのではないでしょうか。
そんな状況に危機感を覚えたのか、TSUTAYAが「実店舗にて借り放題+ネットで動画見放題」となるサービスを開始しました。
減少するレンタル店舗数と売上げ
一度、動画配信サービスに慣れてしまうと実店舗に借りに行くのも面倒くさい…そんな風に思うようになった人もいますよね。
一方、毎月そこまで見る作品がない人にとっては、借りたい時にだけお金を払って見られる実店舗でのレンタルを利用されている方も。
では実際はどうなのかビデオレンタルの状況を一般社団法人 日本映像ソフト協会が公開している、同協会に加盟する店舗の推移で見てみると…残念ながら右肩下がりという状況。
そしてレンタル用のDVDなどの売上げ金額を見ても、2004年をピークに減少が続いているんですよね。
これはネット普及による他の動画コンテンツの増加など他にも要因が関係しているとは思いますが、多少なりとも動画配信サービスが増えたことによる影響もあると考えられます。
そりゃ確かに月500から1,000円を払えば、新作はすぐに公開されないものの家でいくらでも見放題ですし、わざわざ借りにいく手間もなくて便利ですからね。
そんな状況に危機感を持ったのか、TSUTAYAが新たに「TSUTAYAプレミアム」というサービスを始めたんです。
これ一体どういうサービスかというと、月額1,000円払うことでまずはDVDが借り放題!
おお、これならネットの配信サービスと同レベルに!と思ったのですが、「借りられるのは旧作に限る」という制限付き。
新作かせめて準新作までが対象だったら、すげえええ!だったのですが、旧作のみとなるとねえ…。
しかも店舗によって異なるようなのですが、一度に借りられる枚数にも制限があり試しに調べみると、ある店舗では3枚まで。
うーん、旧作のみなのはしょうがないとして一度に3枚までって…海外連ドラとか週末に借りてまとめてみたい!なんてことも厳しいなあ。
と色々突っ込ませてもらったところで、2つ目のサービスが同月額費を払っていれば借り放題に加えて「TSUTAYA TV」が見放題になる点。
え?ネットで動画も見放題ができちゃうなら実店舗行かなくても、ネット上で完結するんじゃと一瞬思ったのですが、公式サイトの動画見放題の対象作品一覧を見てみると…
おや?絞り込み検索の画質別の作品数を見ると…SD画質で3682作品?HD画質に至っては590しかない?
おやおや?とプレスリリースの説明をもう一回見直してみると
更にTSUTAYAの動画配信サービス「TSUTAYA TV」を利用でき、計10万本(※店舗レンタル9万本、動画配信2万本、重複を除いた本数)の映像作品を見放題で楽しめる、店舗とネットの良さを併せ持った、TSUTAYAの新しいサービスです。
一部抜粋にて引用:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
と説明があり、「店舗作品との重複を除いて動画配信2万本」とあるんですよね。
配信数だと『Hulu』が約2万本、「Netflix」は数千本などと言われておりこれなら見劣りしない配信数になるのですが、どうもこれは有料視聴分も含む本数で見放題だと先ほどの本数になる模様。うーん微妙。
ということで、当初はおおTSUTAYAやるじゃん!と思ったもののちゃんと見てみた結果をまとめると、
- 借り放題は旧作のDVD・ブルーレイのみ
- 最大貸し出し枚数が少ない(店舗によって異なる)
- 利用できる動画配信サービスは対象作品少なめ
といったところでしょうか。
TSUTAYAとしては、動画配信サービスでは配信されていないタイトルを実店舗のレンタルで!というのが売り文句のようなのですが、果たしてそれだけで月額1,000円払って利用するユーザーがどれだけいるのか…。
どうせならDVDだけでなくBDも含め準新作までは借り放題で1,500円、新作含めて借り放題2,000円くらい振り切ればヘビーユーザーなら使うと思うんですが、皆さんどう思いますか?
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