こんにちはkimiです。
iPhone登場当初は標準アプリとして搭載されていた『YouTube』アプリ。iOS 6以降は標準で搭載されなくなったり、公式アプリでは広告が入ったりとユーザーにとっては不便さが増す一方でした。
しかしこれまでは非公式のアプリを使えばバックグラウンド再生に対応できていたのも事実。
とはいえ、そんな状態をいつまでもYouTubeが見放しているわけもないようです…。
YouTube Redと競合するアプリが削除される
iOS 6まではYouTubeはiPhoneの標準アプリとして搭載されていました。現在のように広告が表示されるわけでもなかったので閲覧もサクサクでしたね。
さらに非公式アプリを使うか、iOS 10.3.1以前はSafariからならバックグラウンド再生に対応。作業しながら音声のみを楽しむことができていました。
しかしYouTube非公式アプリからもバックグラウンド再生などの便利な機能がどんどん削除される傾向にあるようです。
そのうちの一つで人気だった非公式YouTubeアプリ「ProTube」が先日App Storeから削除されたのですが、そのアプリの作者がブログで声明を発表しています。
そもそも「ProTube」は公式の YouTubeアプリにはない、
- 60fpsビデオ再生
- バックグラウンド再生
- 音声のみのモード
- 動画保存機能
- 4Kビデオ再生
といった機能を搭載したアプリでした。ユーザーにとっては非常に便利なものでしたが、例えば動画保存機能をつけた数ヶ月後にAppleからその機能を削除するよう求められ…
そして今から一年以上前にはYouTubeが他の機能についても規約違反であるとして、アプリそのものを削除するよう求めてきたそうです。
この裏には、日本ではまだ提供されていないYouTubeの有料版である「YouTube Red」の存在も大きいとみられます。
YouTube Redは一ヶ月あたり約10ドルで、
- バックグラウンド再生
- 広告なし動画
- オフライン再生
- オリジナルの動画再生
などのサービスが受けられるというもの。
YouTubeからしてみれば、これらの機能を公式が月額制の有料で提供しているのにもかかわらず、他人が勝手にこれらの機能を提供しているのはたまったものではない、といったところでしょうか。
従ってこのアプリに限らず、バックグラウンド再生をはじめYouTube Redのサービスと競合するアプリはYouTubeの規約違反であるとしてこれから削除される可能性が高そうです。なんとも残念な流れですよね。
ちなみに、最新版でもiOS 10.3.3でもさらに一工夫すればSafariでバックグラウンド再生できるようです。やり方は以下のとおり。
まずはYouTubeのバックグラウンド再生させたい動画をSafariで開き、更新ボタンを長押し→「デスクトップ用サイトを表示」をタップ。そして再生ボタンをタップします。
動画を再生させたまま、ホームボタンを押します。その後、画面の下辺をすいっと上にスワイプしてコントロールセンターを表示させます(①)。そして音声メニューを表示させるために左にスワイプ(②)。
音量バーが表示されたら再生ボタンをタップします(③)。これでバックグラウンド再生されたら成功です。URLがhttps://manifest.googlevid…になっていますが、気にしないでください。
ただこのやり方、何度かやってみましたが再現性が低く、4で再生ボタンをタップしてもミュージックアプリになってしまうことがよくあります。そんな時は、
- Safariのタブをいったん閉じて動画を開き直す
- 再生→一時停止を繰り返す
- Safariをプライベートモードにしてみる
などを試してみてください。
なんとも裏技じみていますが、何せ正式には対応していない機能ですので仕方ないですね。
バックグラウンド再生周りをはじめとして、どうにも不便になっていくYouTube。無料でYouTubeを使い続けるためには仕方ないのかな…といったところです。