こんにちは、yumiです。
今から10年前の2007年7月20日(日本時間21日)は、「iPhone向けサードパーティ製アプリ」が初めて公開された日ってご存知でしたか?
「あれ?でも10年前ってことは初代iPhoneだよね?App Storeはなかったような…」と思った方、正解です。
実はiPhone初めてのサードパーティ製アプリは、ハッカーが作ったもの!一体どんな機能を持ったアプリだったのでしょうか?
iPhone初のサードパーティ製アプリは
2007年6月29日に初代iPhoneが発売されましたが、それからわずか1ヶ月弱の7月20日、iPhone向けのサードパーティ製アプリが初めて公開されました。
初代iPhoneにはApp Storeアプリはなく、サードパーティ製アプリのインストールは不可能。
そもそも当時トップであったスティーブ・ジョブズ氏は「アプリの質の低下を招く」「アプリ開発者を管理する余力がない」などとApp Storeについて反対の立場だったわけです。
そんな状態でどうやってサードパーティ製アプリが作られ、iPhone上で公開されたかというと…
アプリの開発者は「Nightwatch」と名乗るハッカーで、当時ジェイルブレイク(脱獄)するために使われていた「ARM / Mach-O Toolchain」というプログラムを使い、アプリの実現に至ったそうです。
そしてそのアプリの名前は『Hello, World!』。
機能は、iPhoneの画面上に「Hello, World!」という文字を表示させる…という非常にシンプルなものでした。
この当時壁紙は固定でしたし、これだけでも画期的だったわけですが、注目はアプリの機能ではなく「iPhoneでサードパーティ製アプリが動かせる」という発見でしょう。
2007年、日本ではiPhone自体の知名度がほとんどなかったため話題にはなりませんでしたが、アメリカではGIZMODOやWIRED、Engadgetなど多くのメディアが『Hello, World!』の登場について取り上げており、その”発見”がいかにスゴいものだったのかを伝えています。
今では無いなんて考えられないサードパーティ製アプリ、App Storeの登場から累計すると開発者の収益は700億ドル(約7兆8000億円)を超える規模にまで成長しましたが、まさか1人のハッカーから物語が始まっていたとは驚きですね…!