こんにちわ、Hikaru Sanoです。
今や当たり前になっている「タッチパネル」、スマホといった機器が普及する以前は技術が未成熟だった事もあり、大きな機械(鉄道の券売機など)に組み入れるのが精一杯でした。
そんなタッチパネル技術の進化を感じさせる新たな発明が、カーネギーメロン大学より発表され話題を呼んでいます。
塗るだけでタッチパネルかするペンキ
この度カーネギーメロン大学が発表した新しい技術とは、「塗るだけで物をタッチパネル化するスプレーペンキ」で、ペンキが塗布できればどんなものもタッチパネル化するという塗料です。
この時点ですでにとんでもないのですが、この「タッチパネル化」は板状の物に限らず、例えばギターやオモチャといった複雑な構造の物もタッチパネルにしてしまう事ができるんだとか。
この技術は「Electrick」と名付けられ、導電素材などの混合物でできたペンキをスプレーする事でその表面に微弱な電流を流れるようにできます。
そしてスプレーを塗布した物に複数の電極を接続し通電させ、指の触れた部分の電圧の変化を検知しタッチパネルのような操作感を実現したワケです。
電流とは基本的に表面に流れるものなので、この塗料素材を含んだ素材を利用して3Dプリンタで物を作った場合、スプレーする事なくそのまま複雑なタッチパネルとして利用する事もできます。
説明動画ではこの素材でオモチャのドラムを作成し、スマホに接続して音ゲーのようにプレイする様子が収められていました。
複雑な形状でもできるので例えば車のハンドルにこのスプレーを塗布した場合、ドライバーが片手で運転しているのか、あるいは両手で運転しているのかを判定する事もできます。
ながらスマホ運転を抑止する技術への転用もできる気がしますし、グリップ以外の部分でタップやスワイプといった判定も可能なので、ナビに直接触れなくても操作できるようになるかも知れません。
「Electrick」はそこまで複雑な技術ではないので、最適化が完了すれば1年足らずで回路などを同梱したパッケージ商品として販売可能だそうです。
まとめ
いかがでしたか?
なんでもタッチパネル化できるので、例えば机の天板全体をタッチパネル化してPC用巨大トラックパッドとして利用する事もできます。
仕組みの関係上スマホのようなマルチタップの精度などは実現できないそうですが、それでも様々な商品に活かせそうなワクワクする技術であるのは間違いないですね。