こんにちわ、Hikaru Sanoです。
賛否両論ある「スマホ育児」、忙しい母親が子供をあやしたりするのにスマホを利用する事などを指すのですが、ここにきて科学的な危険性が示唆されています。
トロント大学が調査した4年間のスマホ育児調査を見る限り、「スマホ育児は極力最小限に」する必要がある事がわかりました。
言語遅延を引き起こす可能性
トロント大学は6ヶ月から2歳までの子供894人を対象に、スマホ育児とその影響について4年間観察調査を行ってきました。
その調査の結果、なんとスマホ育児によって子供の言語発達に問題が発生し、多くの場合「言語遅延」を引き起こす事が確認されたというのです。
「言語遅延」とは読んでそのまま、子供が言葉を理解し自分で話し始めるのが一般のそれよりも遅れる事で、単純に脳の成長をスマホが阻害しているともとれる現象ですね。
スマホのアプリには非常に多くの知育アプリが展開されているのですが、それに頼りに子供の成長を願う親と子の会話機会が劇的に減少し、このような症状を引き起こしていると考えられています。
全体の調査結果ではスマホ育児を受けている子供の49%に「発音遅延」が認められており、話し始めるのが他の子に比べ遅くなっている事が確認されました。
この子供たちに今の所「身振り手振り」「言語」によるコミュニケーション能力で他に問題があるようには見えないそうですが、あくまで「6ヶ月から2歳までの子供」の4年間の調査結果なので、その後に問題が無いとは言い切れない状態です。
トロント大学はこの調査結果について、「スマホで子供が何をしていたのか」「子供単独で使っていたか」「親子で使っていたか」といった細かな調査を実施しておらず、どういった行為が「言語遅延」に直接関わっているかは判断しかねるとしています。
しかし全体の調査結果から「スマホ育児が言語発達に何らかの悪影響を与えている」事は明らかであり、今後のさらなる研究に関心が集まるのは必然でしょう。
忙しいところに便利なスマホで「スマホ育児」が成立しやすいのはわかるのですが、このような調査結果からも「スマホ育児」は極力最小限に留める事が親に求められる時代が来ているのかも知れません。
まとめ
いかがでしたか?
今までの「スマホ育児」の是非には科学的根拠がなく、主に各々の思想の殴り合いというイメージが非常に強かったです。
今後はこういった科学的検証を根拠に、子供たちが健やかな成長を遂げることを願わずにはいられませんね。