こんばんは、yumiです。
マップアプリの王道中の王道『Googleマップ』。日頃からお世話になっている方も多いと思いますが、ゴールデンウィーク中のドライブのお供にも必携と言えそうです。
というのも『Googleマップ』の渋滞情報は、いわゆるカーナビとは異なる仕組み・方法で収集しユーザーに提供されているそうで…。
今回はそんな『Googleマップ』で渋滞情報を見る方法、そしてその秘密についてご紹介します!
Googleマップの渋滞情報を見るには
まず『Googleマップ』で渋滞情報を見る方法から。アプリを起動し右上のボタンから「交通状況」をタップすると、
こんな感じで道路に色がついて表示されます。それぞれ、
- 緑:渋滞は発生していない
- 黄:やや渋滞
- 赤:渋滞。色が赤くなるほど渋滞が激しい
ということのようですよ。
この渋滞情報は経路検索にも反映されていて、もし目的地までの間に渋滞が発生していれば渋滞を迂回した経路を表示してくれることも。
さてこの渋滞情報、よくよく見てみるとかなり細かく混雑度を示しています。
例えば首都高のこの部分、大体500mぐらいの区間なのに、緑(空いている)→赤(渋滞)→茶色(激しく渋滞)と、混雑度が超〜細かい!
普通のカーナビならただ赤く表示されるだけで混雑度なんて分からないですが、なぜ『Googleマップ』はこんなに細かく表示できるのでしょうか?
それは、『Googleマップ』が普通のカーナビとは違う方法で渋滞情報を収集しているからのようなんです。
『Googleマップ』は渋滞情報をユーザーから取得している
まずは『Googleマップ』の収集方法をご紹介する前に、普通のカーナビの仕組みを簡単に説明すると、
- 各都道府県警察や道路管理者が、情報発信装置(ビーコン)や車両感知器を使って交通量データを収集
- 収集したデータをコンピュータで処理、解析、編集
- そのデータが日本道路交通情報センター(JARTIC)に送られる
- JARTICからFMラジオやカーナビなどに渋滞情報が送られる
となっており、このシステムは「Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)」略称でVICS(ビックス)と呼ばれています。
このVICSはカーナビをはじめ、交通情報を提供するサービスの多くが採用しており、例えば「交通情報」とググると出て来る「Yahoo!道路交通情報」や「ドラぷら」なんかにも使われています。
しかしGoogleマップはVICSを利用していません。
では一体どこからデータを収集しユーザーに提供しているのか…Google独自のシステムを構築しているようなのですが、そのベースは私たちスマホユーザーなんだとか。
私たちスマホユーザーが位置情報をオンにしてGoogleマップを利用するとスマホからGoogleへ移動速度を示すデータが送信され、数千〜数万のユーザーの移動速度のデータを組み合わせてその情報を渋滞情報に反映しているというわけですね。
ちなみにユーザーから送信されるデータに関しては速度と位置を知るためだけに利用し、もちろん匿名。さらに位置情報の送信を許可しているユーザーのみを利用しているとのことですよ。
VICSはそもそもセンサーが設置されていない道路もあり、「渋滞を迂回しようと思って空いているはずの道に入ったら、そこも渋滞していた」なんてこともあるようです。
その点、Googleの場合はスマホユーザーからのデータということで、VICSと比べるとかなり精度が高いとの声も。
ゴールデンウィークは交通量が多いですし、少しでも渋滞を迂回したいならカーナビよりGoogleマップの渋滞情報を参考にすると良さそうですよ☆(ゝω・)v
ちなみに…2014年にリリースされた『Yahoo!カーナビ』はアプリで初めてVICSを採用し、現在はVICS+Googleと同じようにユーザーからのデータを収集し渋滞情報を提供しているようです。
ではGoogleマップとYahoo!カーナビ、どちらが優秀なのか…ぜひこちらの記事も一緒に読んでみてくださいね。
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