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大手が次々に参戦!勢いが止まらない「Mastodon(マストドン)」って結局Twitterと何が違うの?

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ども!ともぞうです。

先週かみあぷでもご紹介してから1週間、怒濤の勢いを見せる新SNS「Mastodon」ですが日本でも大手がインスタンスを立てたりと盛り上がっているようです。

しかしながら今までのSNSとは少し異なる仕組みであることから、よく分からない、結局Twitterとは何が違うのと思う方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、出来るだけ分かりやすく「Mastodon」がどういう仕組みでどんなものなのか?詳しく解説します!

Mastodon(マストドン)って何?

Mastodon(マストドン)は、ドイツの24歳の青年が開発した新たなSNS。

名前の由来は1万1千年までに絶滅した象やマンモスに似た生き物の名称で、ログイン画面などでイラストに採用されています。

実際の使用感はTwitterをイメージしてもらえばだいたい間違いありません。

さてそんなマストドンなのですが、なぜこんなに今話題なのかその仕組みやTwitterとの違いなどを見ていきながら解説していきますよ。

Mastodon(マストドン)の仕組み

Mastodon(マストドン)の基本構造

Mastodon(マストドン)はサービスに必要なプログラムが「オープンソース」で公開されていて、誰でも知識さえあれば自分自身がサーバーを作って運営者となることができます。

このように作られたサーバーは「インスタンス」と呼ばれ、これらの集合体がMastodon(マストドン)という訳。

と言っても分かりにくいと思うので、ざっくり違いを図にするとこんな感じ。

その構造ゆえにユーザーは決まったところで登録する訳ではなく、誰かが作ったインスタンスの中から選んで登録するという形になります。

それぞれのインスタンスは個人が運営する小規模なところから、企業が運営するものまで様々。

日本だと当初、個人の方が運営する「mstdn.jp」しかなったのですが、現在ではpixivの運営する「Pawoo.net」、niconicoの「friends.nico」、ニッポン放送の「tuner.1242.com」など大手企業も参入していきていますよ。

またインスタンスによってジャンル指定がされている場合もあり、より自分の好みや趣味にあったユーザーが集まっているコミュニティを選べるというのも特徴なんです。

ただその特徴ゆえに、どのインスタンスに登録したらいいか分からないという取っつきにくさにもつながっているような気はします。

何が違うのか分かりづらい3つのタイムライン

さてざっくり構造が分かったところでいざインスタンスに登録して戸惑うのが、3つのタイムラインの存在。

順番に説明していくと、既存のSNSでのタイムラインに近いのが「ホーム」。ブラウザで開いた時にも一番左に位置してここがメインとなります。

このタイムラインに表示されるのは、以下の3つ。

  • 自分のトゥート(Twitterでいうツイート)
  • 自分がフォローしている人のトゥート
  • 自分がフォローしている人のブースト(Twitterでいうリツイート)

普段Twitterで見ているタイムラインとほぼ一緒ですね。

続いては「ローカルタイムライン」。ここからMastodon(マストドン)らしくなっていくのすが、ここに表示されるのは、以下。

  • 自分の登録しているインスタンスの全ユーザーの公開トゥート

初めて使った時に一番びっくりというか新鮮なところで、誰もフォローしていないのにタイムラインに投稿が一杯流れている訳。

なので使い始めたけどタイムラインが寂しいなんてことはないし、フォローする人を探す手間も省けるというものです。

3つ目が一番分かりにくい「連合タイムライン」。このタイムラインに流れてくるのは以下のトゥート。

  • 自分のトゥート(Twitterでいうツイート)
  • 自インスタンスの全ユーザーの公開トゥート
  • 自インスタンスのユーザーがフォローしている、別インスタンスのユーザーの公開トゥート

イマイチよく分からないですよね?特にややこしくしているのが3番目だと思うので、ここを少し補足します。

Mastodon(マストドン)はSNSなので当然ながらユーザーをフォローしていく訳ですが、インスタンスという概念がある関係上ちょっと特殊なんですね。

フォローは2種類存在し、1つは通常の「フォロー」。これは自分と同じインスタンスに所属するユーザーが対象。

そしてもう1つが、別インスタンスに登録しているユーザーをフォローできる「リモートフォロー」というものがあるんです。

これがあるおかげで、同じインスタンスでないユーザーであってもフォローできるので、実質インスタンス同士がつながっているとも言える訳。

そこで先ほどの連邦タイムラインに表示される内容に戻るのですが、ここでは自分のいるインスタンスのユーザーがフォローしている別インスタンスのユーザー投稿も見えているんです。

タイムラインをよく見ると別インスタンスのユーザーは、「ユーザーID@インスタンス名」と表示されているので識別が可能。

また別インスタンスのユーザーのプロフィールURLが分かれば、そこから「リモートフォロー」可能で、SNSでつぶやいている人もいますよ。

さて説明が長くなってもうめんどくせってなっている方もいると思いますが、ざっくりタイムラインをまとめるとこんな感じで捉えてもらえばOK。

  • Home: ノイズなしで自分のフォローしている人の投稿だけを見る
  • ローカルタイムライン: 観測点外の情報や新たにフォローする人を探す
  • 連合タイムライン: 観測点外の情報や別インスタンスでフォローしたい人を探す

簡易的に図にすると、こんな感じで徐々に対象とするユーザーが増えていくイメージでとらえてもらうのが一番分かりやすいかも知れません。

この辺りが分散型SNSと呼ばれるMastodon(マストドン)なんですけど、これ事前に知らなかったらほんとさっぱりなんだか分からないですよね。

Mastodon(マストドン)とTwitterの違い

さてざっくりMastodon(マストドン)の仕組みが分かったところで、知りたいのが結局Twitterと何が違うのか?という点。

投稿範囲を指定やネタバレ防止機能など投稿機能が優秀

まず一番大きいのが投稿範囲を設定出来る点。

Twitterの場合、基本的には公開範囲がフォロワーに向けた形になる訳ですが、Mastodon(マストドン)は以下の3つから選択が可能。

  • 公開:公開タイムラインに投稿する
  • 未収載:公開TLで表示しない(自分だけに見える)
  • 非公開:フォロワーだけに公開

そして現在はほとんどの人が「公開」でトゥート(投稿)していることもあり、ローカルタイムライン上が最初から賑やかで、そこから気になった人をフォローしていくという使い方ができるのが大きい違い。

Twitterだとフォローするまではタイムラインは寂しいですし、フォローする人を探すのも手間ですからね。

そういうこともあって何をしていいか分からない状態であってもフォローすら不要で、ローカルタイムラインを眺めているだけでもOK。

また投稿において見せたくない文章や画像は、CW(Content Warning:閲覧注意)機能で「続きを読むボタン」のような形にもできますし、

NSFW(Not safe for work:仕事中は危険)機能では、「不適切なコンテンツ」という表示で周りの目がある状況では見ないほうがいい画像かどうか判別することも可能。

これでTwitterなどである、知りたくなかったネタバレを見ちゃったり、いわゆる飯テロくらったとか、画像開いたらエ○画像だったなんて被害も防げるという訳ですね(ユーザーが適切にこの機能を利用していれば)。

ただこれらってそこまで画期的な訳ではなくて、結局Mastodon(マストドン)ってTwitterの機能強化版って感じでわざわざ別のSNSをこれから使い出すほどじゃないんじゃ?と感じる人もいるんじゃないでしょうか。

最初からコミュニティを選べる

思い出して欲しいのが「インスタンス」を選べるという点。

Twitterも含め他のSNSと大きく違うのがここで、例えばpixiv好きなら絵師が多く居るであろう「pawoo.net」を選べばガンガン絵が流れてきますし、ニコニコ好きならそういう人が登録するであろう「friends.nico」にすれば、最初から自分と趣味が一緒の人が投稿している環境に入れてしまう訳です。

そういう属性が切られているインスタンスを自分で選べるというのはTwitterにはない、分散型SNSと言われるMastodon(マストドン)ならでは醍醐味ではないでしょうか。

Mastodon(マストドン)の注意点

さてここまで読んで、今までよく分からなかったけどちょっと使ってみたいな…と思った方もいるかもしれませんが、知っておきたい注意点もいくつかあります。

インスタンスによって異なるサーバー品質

まず1つ目はサーバーの品質がインスタンスによって異なる点。

普通のSNSなら運営会社なりがサーバーの安定性や速度を確保していますが、Mastodon(マストドン)は運営元は個人から企業までバラバラ。

インスタンスによってはサーバーが貧弱で極端にレスポンスが悪かったり…なんてこともありえます。

今でこそ企業のバックアップが入り安定した日本最大の「mstdn.jp」も、最初のころは急激なユーザー増でタイムラインの遅延がひどかったりしたものでした。

さらに他のSNSとは違い管理もインスタンス単位ですから突然インスタンスが止まったり、なくなったりする可能性もゼロではありません。

悪意のあるインスタンス管理者の可能性

誰でもサーバーを立てて運営できるということは、場合によってはメールアドレスやパスワードを収集を目的としたインスタンスを立てられてしまう可能性も

大手企業が運営するインスタンスならその可能性は限りなく低いとは思いますが、念の為どのサービスでも使っていないメールアドレス・パスワードにして利用することをおすすめします。

アカウント削除が出来ない

普通SNSならかならずある退会処理・アカウント削除ですが、どういう訳かMastodon(マストドン)には実装されていません。

今後のアップデートで実装されるかもしれませんが、現時点では一度登録したら削除できないということは頭に入れておきましょう。

Mastodon(マストドン)はこう使え

だいたいMastodon(マストドン)がどんなものか分かったところで、これから始めようと思う方に私なりのアドバイスをさせていただきたいと思います。

とにかく大事なのはインスタンス選び。めんどくさがって、とりあえずユーザーが多いところに入るというのはオススメしません。

日本だと現在「mstdn.jp」が最大規模のインスタンスになるのでとりあえずここに入っておけばいいかなと思いがちですが、ここは特にジャンル指定などがないので結局、Twitterをやってるのと変わらないことに。

とにかく最初に自分の趣味や好みにあったインスタンスがないか探してみて下さい。例えばこちらの記事では日本のインスタンスがジャンル一覧で紹介されているので参考になりますよ。

参考リンク:日本のマストドン インスタンス一覧 – Qiita

また別のサイトでは定期的に自動更新され、ユーザー数も分かるランキング形式になっているので合わせて見てみてください。

参考リンク:日本のマストドンインスタンスの一覧

ただインスタンスのジャンルやユーザー数が分かっただけでは、いざ入ってみて違った…なんてことにもなりかねません。

そこで合わせて使いたいのが、アカウント登録をしなくてもタイムラインをのぞき見できるMastodon Timeline Peeping Tool by YUKIMOCHI

こちらのサービス、インスタンスのドメインを入れるだけでローカル・連合タイムラインをチェックできるのでこれでどんな投稿が流れているか、過疎って無いかなんかも分かっちゃいますよ。

まとめ

Mastodon(マストドン)の一番の面白さは自分にあったコミュニティーに入り、ローカルタイムラインで同じ趣味のつながりを増やせること。

さらにその人がフォローしている人は自分にとっても価値のある人という発想から、連合タイムラインでさらなうつながりを見つけることではないでしょうか。

そんな今までに無い発想のSNSが、とりあえず流行ってるMastodon(マストドン)に乗っかっておけ的な一過性のブームで終わってしまわないことを願うばかりです。

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