こんにちわ、Hikaru Sanoです。
スマホを紛失して平気でいられる人ってなかなかいないと思いますが、皆さんは冷静に対処できますか?
2015年末にスマホを電車で紛失した大学生のお話がなかなかスゴかったので、ご紹介させていただきます。
スマホがジャカルタで見つかる
横浜市内の大学に通う野田さんは2015年末、スマホと学生証をJR南武線(川崎と東京を繋ぐ路線の1つ)の列車内で紛失してしまいました。
忘れ物センターなどでも見つからず落ち込んでいると、2016年の年明け早々にインドネシアに住むオマットさんからFacebookで、「スマホと学生証を預かっている」と英語のメッセージが届いたのです。
今までのスマホ紛失・盗難のニュースだとスマホの身代金が要求されたりしそうなもんですが、オマットさんはかなり日本が好きなようで、Twitterなどを利用して野田さんにスマホと学生証を返そうと情報収集。
日本で撮り鉄を趣味にしている浪井さんの目に留まり、学校の情報などをオマットさんに伝え、オマットさんは野田さんにFacebookメッセージを送ったそうです。
さて、「なぜ日本の電車で失くしたスマホと学生証がインドネシアにあったのか?」という点なのですが、野田さんが乗った南武線205系車両はその2日後、インドネシアはジャカルタに有償譲渡されていたのです。
ジャカルタでは日本から仕入れた中古車両を交通インフラに利用しており、そのチェック時に車両技師であるオマットさんが野田さんのスマホと学生証を、座席の背もたれとクッションの間から発見したとの事。
野田さんは「わざわざ拾ったものから情報を基に調べたうえで連絡してくれたオマットさんがどんな人か気になるのと同時に、インドネシアから携帯を送ることは現地の人にも容易ではないらしい(Facebookより)」と、2016年夏にジャカルタへ赴きました。
そしてオマットさんと対面、言葉はお互いにうまく通じませんでしたが一緒にジャカルタを周ったり、オリジナルの列車Tシャツをプレゼントされたりと、微笑ましい交流が展開されたそうです。
そして今年3月5日、オマットさんはかねてから交際していた女性と結婚したのですが、その披露宴には野田さんが招待されていました。
披露宴は車両基地もあるデポックという街で盛大に行われ、上記の「南武線発・スマホ事件」で一躍有名人となったオマットさんの元には、10時間以上に渡って300人を超える人々が入れ替わり立ち替わりに来訪したそうです。
まとめ
いかがでしたか?
披露宴で野田さんは「オマットさんの親戚の皆さんに大歓待を受けました。もともとは僕の失敗なんですが、今はスマホを落として本当によかったと思っています。まったく縁のない国だったインドネシアでこんなに歓迎されるなんて、夢にも思っていませんでしたから…」と話しており、この素敵な出会いに驚きを隠せなかったそうです。
スマホを電車で紛失した所からこんな心温まる出会いがあるなんて、世界の広さを感じさせますね。
ちなみにかみあぷではiPhoneを紛失した際の対応についてご紹介しているので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
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