ども!ともぞうです。
一昨日リリースされたiOS 10.3ですが、アップデートを実施した後にiOS 10.2.1の時より動作が軽くなった…と感じませんでしたか?
例に漏れず私もアップデート後に軽くなったと感じていたのですが、実はそこにAppleが仕掛けた秘密があったんです。
一体なぜ動作が軽くなると感じるのか、その理由をご紹介!
ファイルシステム変更に加えてある変更が体感速度を上げている
一昨日リリースされたiOS 10.3をすでにアップデートされた方の中には、アプデ後になんだか動作が軽くなった気がする…と感じ方もいますよね?
最初、そう感じているのは自分だけかな?と思ったのですが、Twitter上でも同様に感じている方がいらっしゃいました。
仕事中にios 10.3にアプデしといた。1時間くらいかかったけどiPhoneが快適になった。軽いし早い ( •ᴗ•)
— うぃる@しろ (@remglam_5) 2017年3月28日
昨晩(というか、今朝)のAppleのアップデート祭りによる睡眠不足の影響が今頃出てます。それにしても、iOS 10.3はなんか体感的に軽い気がする。
— Kotoku NIINUMA (@koh21numa) 2017年3月28日
その理由は、刷新されたファイルシステム「APFS」によるもので、「Flash / SSDストレージへの最適化」による動作の高速化の影響かなと思ったんですが…
実は「体感的に早く感じる」理由は、それ以外にもあるようなんですよ。
というのもプロフォールがAppleの開発者と書かれた、Renaud Lienhart(@NotoriousBUGS)さんによれば、「iOS10.3の動作がキビキビと感じるのはアニメーションの微調整と短縮したからだ」とツイートしているんです。
iOS 10.3 feels “snappier” because many animations were slightly tweaked & shortened, for the better.
— Renaud Lienhart (@NotoriousBUGS) 2017年3月28日
※後述する内容に関係あるのか、元ツイートは削除されてしまいました。
具体的な例としては「スプリングボード(iOSの画面の描画)の起動・一時停止などのアニメーションが早くなっている」と説明。
@head_jm SpringBoard’s launch / suspend animations are ever-so-slightly faster. You can feel it immediately by handling a 10.2 device again.
— Renaud Lienhart (@NotoriousBUGS) 2017年3月29日
おそらくなんですが、ホーム画面からアプリを開く際にこんな感じでアニメーションしているのですが、この時間を短縮などをすることで、ユーザーからすると早く動作しているように感じられるという調整をしたんじゃないかなと思われます。
ただ彼の説明によれば、体感速度の向上はもちろんファイルシステム変更による影響もあるとのこと。
いやーまさか早くなっていると感じたのはアニメーションの調整だったと思うと、こんな細かいところでこうも体感が変わるって言うのには驚きですよ。
と話を終わりたいところなのですが、実はこの解説をしてくれたRenaud Lienhart(@NotoriousBUGS)さん、すでにAppleを退社されてるんですよね…。
7 years, 7 months.
Today marks my last day at Apple. This has been the job of a lifetime. pic.twitter.com/g0h4rontZU
— Renaud Lienhart (@NotoriousBUGS) 2017年3月3日
そして業務担当はBluetooth関連のエンジニアさんだったようで、今回の解説はあくまで元Appleのエンジニアの視点で見ておそらくそうだろうという話のようです。
てっきり現役のAppleの開発者さんが解説してくれた!と思ったのですが、現役の方だったら守秘義務とかあるのでしゃべれないですよね。
ただiOS 9で全てのアニメーションをオフにするという裏技を実行することで体感速度が上がってさくさくに感じられるという例があったので、アニメーションの調整が入っている可能性は確かにありえそうです。
それにしても気付くか気付かないかくらいのアニメーションの修正でこれだけ体感が変わることには驚きだったのですが、皆さんはアップデートしてどう感じましたか?