こんにちわ、Hikaru Sanoです。
世界最大のネットオークション「eBay」、世界中で1億6000万人以上が利用しているサービスで、読者の中には使った事がある人もいるかも知れません。
そんなネットオークションに「149,999ドル(約1,700万円)の壊れたiPhone」が出品され、Appleマニアの間で物議を醸すことになりました。
世界に56台しかないiPhone 4S
この「149,999ドルの壊れたiPhone」は「lindsayquinn1414」というユーザによって出品され、タイトルは「STRICTLY LIMITED EDITION STEVE JOBS SUPER RARE APPLE IPHONE 4S(意訳:激レアiPhone 4S超限定スティーブ・ジョブズエディション)」。
マニアが見たらとりあえず商品詳細ページを見てしまいそうなタイトルです。
商品詳細ページには「スティーブジョブズを称えるために作られた56台のうちの1台です」という文章と、背面が割れているiPhone 4Sの画像が。
よく見るとAppleのロゴが異なり、中央には「Steve Jobs 1955 – 2011」と刻印されているのが見えます。
このAppleのロゴは欠けた部分がジョブズのシルエットになっており、ジョブズの死後に香港在住のデザイン学生ジョナサン・マク氏によってデザインされたもの。
またGoldgenie社という純金製iPhone製造でお馴染みの会社が、実際にそういったデザインの特別なiPhone 4Sを56台だけ生産しています。
ここまで聞けばこのiPhoneがいかに特別であるのかがわかるのですが、問題はこのiPhoneが本物かどうか。
Goldgenie社のHPには当該iPhoneのページがすでに無かった(数年前にサーバを移動・整理したと思われる)のですが、そのiPhoneの紹介画像が見つかったのです。
…はい、上記画像ご覧の通り本来は純金製のiPhoneで、今回出品されているiPhoneはほぼ確実に偽物である事が判明しました。
記事執筆時点で当該オークションページは削除済み、当該ユーザも名前を変えて何事も無かった素振りでリサイクルショップのように振舞っています。
実際iPhone 4/4Sにはバックパネルの交換キットやらカスタムパネルが多数あったので、これらを利用して無知なマニアから大金を巻き上げようとしたんでしょうが、未遂に終わったようです。
出品者自身が騙されていた可能性もなくはないでしょうが、その後の振る舞い(ページ削除・名前変更)的に完全に詐欺である認識はあったと思います。
まとめ
いかがでしたか?
掘り出し物的な商品の出品が多いApple製品、大半はニュースになったり識者が確認したりするので本物なんですが、そういうのを受け付けないネットオークションならではの詐欺でした。
日本でもなくはない手法なんでしょうが、安易に飛びつかず、ちゃんと色々調査してから入札するようにしましょうね。