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偽物のプロモ動画で事前予約が38億円!?注目のドローン「Lily」を開発していた会社が破綻し告訴される

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ども!ともぞうです。

一時の盛り上がりからすると落ち着いた感のあるドローンですが、人に自動で付いてきて撮影ができる画期的なドローンを発表し予約殺到していた会社が破綻して話題となっています。

人に自動で追従し撮影することが特徴のドローン「Lily」は2015年に発表され、事前予約だけで約38億円を集めていたようなのですが、一体何があったのでしょうか?

話題となったプロモーション動画は偽物だった

2015年にプロモーション動画とともに発表され、話題となったのが空飛ぶカメラこと「Lily」。

このドローン何がすごいか公式の動画で見ていくと、ドローンを空中に投げると…

自動で飛行を開始。この時点でおお〜となるのですが、

専用のトラッキングデバイスを使って自動追従が可能で、

こーんな感じで空中から追いかけて、動画や写真を撮影できちゃうすごいドローンなんです。

しかも防水で水に入ってもへっちゃら、

サイズもコンパクトで持ち運びも楽々というのが売りでした。

このプロモーション動画がきっかけとなり、「Lily」は大注目。当初2016年2月を出荷予定としており、事前予約を受け付けて集まった額は3400万ドル(現在のレートで約38億円)

この金額からもどれだけ注目されていたかが分かると思うのですが、問題はここから。

ソフトウェアの改善などを理由に発売は延期に延期を重ね、今年2017年1月12日になり創業者はブログにて量産ラインの確立を前に資金が尽きてしまい失敗に終わったと発表したんです。

まあ、こういう系統のものならそういうこともあると思いますし、順次返金対応を取るようなのでいいのかなと思ったのですが…なんと会社の破綻と同時にカリフォルニア州の住民に訴えられる事態に。

THE BRIDGEによると、当初公開されていたプロモ動画は実際には「Lily」によって撮影されたものではなく、Go Proと他社のドローンを使って撮影されたものだったようなんです。

しかもサンフランシスコの地区検事によると、この動画が撮影された時点では「Lily」はプロトタイプも存在していなかった模様。

さらにサンフランシスコ州では「製品の出荷に30日以上の遅れが生じる場合には、遅れても製品を受け取りたいかの意思確認が必要」だったにも関わらず、同社はこれを行っていた点もまずかったようです。

動画を見る限りは「lily」は実在しているようにも見えるんですが、あれは一体なんだったのか?はたまた資金が尽きたということで本当に返金がされるのか多くの疑問も残りますよね。

さらにこういうことがあると、今後クラウドファウンディングや事前予約はリスクが高いと認識されてしまい面白いアイデアの製品化が阻害されてしまうという心配も。

こういう事例はごく一部ですが、ネガティブな話ほど伝わり安い側面もあり今後クラウドファウンディングや製品化前の事前予約に対して、風当たりが強くならないことを祈るばかりです。

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