こんにちはkimiです。
情報端末やネットが進歩したことで、いつでも連絡が取れるようになったのは便利な反面、就業時間以外にも仕事関連のメールが来るようになり、気が休まらないという人も多いかもしれません。
そんな中フランスでは「就業時間外のメールは見なくてOK」という法律が1月1日から施行されたようですよ。日本もぜひ見習って欲しいですね…!
労働者に就業時間外には「切断する権利」を認めた
TheGuardianによるとフランスでは今年から「就業時間外にスマホなどのテクノロジーを無視する権利」が認められるようになりました(※社員数50人以上の会社)。
この権利は「切断する権利(right to disconnect)」と呼ばれています。
「デジタル機器の過度な使用が、燃え尽き症候群から不眠症まであらゆる問題を引き起こす」としており、仕事の連絡がいつでも届くスマホを「就業時間外に無視する権利」を得ることで、従業員が本当に休めるようにすることが目的。
今回の法改正ではあくまで従業員と企業が「切断する権利」の定義について交渉するのが義務付けられているだけで、必ずしもすべての企業でそのまま認めるわけではありません。
しかし交渉がまとまらない場合は、就業時間外における従業員の権利と要求を明記し公開することが求められています。
すでにフォルクスワーゲンやダイムラーなどの大企業の中には、
- 夕方と週末にメールを送ることを禁止
- 休暇中に従業員に送られたメールの自動破棄
などの措置を行っているところもあるようですよ。
なおロンドン大学のアンナ・コックスは「企業は従業員の保護と柔軟性の両面から従業員の要求を考慮する必要がある」と述べています。
一律にルールを設けるのではなく、切断する時間を少しずらしたいという人にも対応できるようにする、などの対応が必要ということですね。
日本は就業時間外の労働について度々問題になっており、「Karoushi(過労死)」が世界で通じる言葉となってしまっていることから考えても、労働者の権利が認められていない環境と言わざるを得ません。
今回のフランスの新法律のままではなくても、「就業時間外では仕事のことを考えなくていい」という労働環境になっていくことを願いたいですね…!