こんにちわ、Hikaru Sanoです。
日本では使っている人が少なそうな『メッセージ』アプリですが、このアプリを開けなくしてしまうバグが発見されました。
対策もすでに見つかっているので、それも合わせてどんなバグなのか見ていきましょう。
悪意ある「vCard」の読み込みで発生
このバグは「vCard」と呼ばれる連絡先情報フォーマットを利用して行われる悪質なもので、「vCard」を送信してきた相手のメッセージを開封すると即座に影響が現れます。
このバグにより発生し、現在わかっている影響は下記の通り。
- 『メッセージ』を起動できなくなる
- 『メッセージ』を起動できてもクラッシュする
- 新規のメッセージを受け取っても「バナー」や「通知」が反応しなくなる
- 『カメラ』を起動してもシャッターが開かず使用不能になる
- 端末の動作が遅くなる
かなり悪質ですね。
問題の「vCard」は「vincedes3.vcf」と名付けられ、その内容はアラビア語で入力された物凄い文字数の連絡先情報です。
メッセージを開封すると同時にiPhoneやiPadがこの「vincedes3.vcf」を自動で読み込もうとし、『メッセージ』に割り当てられたメモリでは処理できないためバグが発生。
『メッセージ』アプリは終了時の動作を記録し、再度起動した時に終了時と同じ画面を開こうとします。
なので再度『メッセージ』を起動しようとすると同時に「vincedes3.vcf」の読み込みを始めるため、『メッセージ』を起動できなくなるという現象が発生します。
この状態になった場合の解除手順は下記の通りです。
- Siriを起動する
- 「○○(連絡先名か電話番号)に■■(適当で大丈夫)と伝える」と指示する
- 『メッセージ』の新規メッセージ画面に遷移
- 新規メッセージを「キャンセル」し、メッセージ一覧画面へ遷移
- 「vincedes3」を送ってきた相手のスレッドをメッセージ一覧画面から削除
間接的に『メッセージ』を起動し、「vincedes3」を読み込みさせずに削除すれば良いワケですね。
For devices (including iPad) where the fix link does not work, ask Siri to send a message to the victim and click on the text. pic.twitter.com/3id4Y8Lhkn
— vincedes3 (@vincedes3) 2016年12月29日
よく「不審な添付ファイルは開くな」とメールのウイルス対策で説明されますが、iPhoneが勝手に読み込み始めるから防ぎようがない現象です。
この方法を実行できない場合は、コチラのリンク先にある「6.Fix the app with this magical link」という文章の「this magical link」をタップする事で、Siriを利用した時と同じ動作を行ってくれます。
まとめ
いかがでしたか?
送られてくる「vCard」の名称が必ずしも「vincedes3」とは限りませんので、『メッセージ』で知らない相手からいきなり添付ファイルを送られてきた場合は注意してください。
バグの発見者はiPadで受信した場合、解除手順を実行しても症状が回復しないと念を押しているので、iPadを持っている方は特に注意する必要があります。