こんにちわ、Hikaru Sanoです。
モバイルWi-FI業界では老舗の部類に入る「UQ WiMAX」、この度『WiMAX 2+』での通信制限について緩和する旨の知らせを発表しました。
緩和ということでユーザ歓喜!って感じがしなくもないのですが、どうやらそう簡単に喜べるものではないようです。
通信速度が大幅に絞られる
『WiMAX 2+』は2013年にリリースし、「下り最大220Mbps」「データ量制限ナシ」を謳い文句に大々的に売り出されました。
当時各キャリアも「直近3日間での通信量を基準とした速度制限」の導入を進めており、通信制限なしに使えるということで多くのユーザが飛びつきます。
この時点で多くのユーザが気付いていなかったのですが、実はサービス開始前から2015年4月以降に「直近3日間での通信量を基準とした速度制限」を導入する事が決定されており、当時の企画では「3日間で1GB」という各キャリアと同様のものでした。
2015年1月の発表で「3日間で3GB」にするとはしたものの、これが実施されれば「データ量制限ナシ」という表現は普通に誇大広告です。
コレに気付いた一部のユーザは大激怒、今も東京地方裁判所で民事裁判を繰り広げています。
実際「3日間で3GB=1月約30GB≠データ量制限ナシ」ですから、例え規約にすごく小さく記載してあっても誇大広告には変わりありません。
そして今回の発表、「2017年2月2日より3日間で10GBへ変更」するというものなのですが、変更点はそれだけではないのです。
実は制限時の速度についても変更があり、今までは制限時に大体3〜6Mbpsくらいの速度が確保されていたのですが、なんと最大1Mbpsまで絞られるとの事。
最近は契約の手軽さや工事が必要ない事から自宅回線としても使っていた方も多いようで、例え「3日間で10GB」緩和しても制限されるのを前提で使っていた人からすれば「制限時の速度が1/6になる」のと変わりありません。
今回の変更はライト〜ミドルユーザへの規制緩和、ヘビーユーザへの実質規制強化といった印象。
ちなみに『WiMAX 2+』では未だに「月間データ量の上限なし」が謳われています。
まとめ
いかがでしたか?
「3日間で3GB」も適用開始はユーザへの通知もHP告知もなくある日いきなりスタートし、多くの人が各種SNSでネットに繋がらなくなった!と問題にしていました。
通信速度うんぬんというよりはユーザへの対応態度が問われている「UQ WiMAX」、今後の誠実な対応を期待しております。