こんにちわ、Hikaru Sanoです。
スマホの普及とともに健康に関するアプリも増え、自身の健康管理をアプリで行っている方も多いかと思います。
そんな健康に関するアプリについて、ミシガン大学助教授カランデプ氏がいくつか問題があると発表しました。
情報管理や情報精度に疑問
カランデプ氏率いる研究チームは、App StoreやGoogle Playで提供されている健康に関するアプリを調査しました。
選出は無作為ではなく、糖尿病やうつ病などの慢性疾患に向けて作られたものの中で、ユーザからの評価が高い137個に絞ったそうです。
調査の結果137個のアプリの中で、高血圧や血糖値低下、自殺感情などの評価を適切に判断できたアプリがたったの28個しかなかったと発表。
109個のアプリは不適切な情報をユーザに提示していたという事ですね…恐ろしい話です。
またユーザによって入力された個人情報や計測した数値記録など、個人情報に関するプライバシーポリシーが確認できたのは全体の2/3しかなく、1/3のアプリにだけ関して言えば情報を不正に取得されたりしても文句が言えない状態になっているとの事。
個人情報に紐づけられて自身の持病やその現状が流出するというのは、かなり身の危険を感じるものかと思います。
カランデプ氏はこの結果を受けて「ストアの評価は当てにならず、医師が勧めるには非常に貧弱な指標である」と述べ、例え医師の指示でもアプリに頼るのは危険である事を強調しました。
確かに以前よりはアプリの精度などは向上しているのですが、自身の命を預けられるほど信頼できるものにまではなっていないようですね。
自身の病状を記録するくらいならアプリに任せても良さそうですが、病状の判断はアプリに頼らず必ず担当の医師に相談するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
先日某医療関係メディアが酷い騒動を起こしましたが、こういった健康や病気に関する誤情報やあいまいな情報は直接命に関わってきます。
ビジネスターゲットとしてリーチしやすいのはわかりますが、ぜひ企業には「命を預かる仕事」であることを自覚して誠意を持った取り組みをしてもらいたいですね。