こんにちわ、Hikaru Sanoです。
アメリカのセントラルフロリダ大学がこの度、まったく新しいタイプのバッテリー技術を開発したとして、注目を集めています。
なんと「数秒の充電で数週間充電の必要がない」という驚異的な技術なのですが、どういったものなのでしょうか?
30,000回充電しても劣化しない
今回セントラルフロリダ大学が開発したバッテリー技術は、「電気二重層コンデンサ」と呼ばれる技術を進化させたもの。
元々「電気二重層コンデンサ」は電池に比べて短時間で充放電が可能で製品寿命が長い事で知られていましたが、出力や密度が低い事、自然放電量が多い事、高価である事が問題になっていました。
今回発表された新技術では「電気二重層コンデンサ」の内部材料を大幅に薄くする事に成功、その厚さを原子数個分に抑える事で高出力かつ高密度化に成功し、高価になる原因だった加工技術も簡単な化学合成手法により下げられる事が期待されています。
「電気二重層コンデンサ」の長所に電池の長所を追加する事ができたワケですね。
現在スマホなどに採用されているリチウムイオン電池は概ね1,500回の充放電が可能なのですが、この「電気二重層コンデンサ」は20倍の30,000回充電しても劣化しない事が確認されており、電池の寿命を大幅に伸ばす事が可能になっています。
残念ながらまだどの位の大きさでどれくらい充電できるのかといった資料が公開されていないので、具体的にスマホなどに実装した時のサイズなどは不明ですが、公開された写真を見る限りは非常に薄い製品になるようで、移行は簡単にできそうです。
まだ商業化の準備は整っていないそうですが、実装が待ち遠しい技術ですね。
まとめ
いかがでしたか?
スマホが数秒の充電で数週間も使えて、しかも今までの20倍以上劣化に強いというのは、かなり夢のある技術だと思います。
きっと安全基準やらのテストがまだまだあると思うんですが、早くスマホに採用されて欲しいバッテリーですね。