こんにちわ、Hikaru Sanoです。
インドの警察当局がイスラエル企業との間で、iPhoneなどの電子機器のロックを解除するハッキング技術の導入契約を結んだと報じられました。
昨年AppleがFBIと揉めた犯罪者の持つ端末のロック解除問題を彷彿とさせるニュースですが、これは一体どのようなものなのでしょうか?
犯罪捜査用システム「Cellebrite」
昨年のAppleがFBIと揉めた件については、結局Appleが拒否しFBIが「プロハッカーから買った技術で解除」したという結末だったのですが、どうもその会社が今回のイスラエル企業と同じらしいとの事。
このイスラエル企業とはCellebrite社というのですが、元を辿ると日本企業であるサン電子株式会社の子会社のようなんです。
実際にサン電子株式会社を調べて見ると「Cellebrite」という犯罪捜査用の紹介ページがあり、そこには「パスワードやキーコードを表示、取り出しができる」と書かれています。
また紹介文にも「各国の警察、軍、法執行機関、諜報機関等で」使用されていると謳っており、かなり現実味を帯びていますね。
インドの犯罪捜査研究所によれば1カ月程度かけてセレブライトの技術を導入する予定のようで、世界中の捜査機関にも技術面で協力し犯罪捜査に役立てる方針を示しています。
またiPhoneはじめセキュリティーの高い電子機器のロック解除の国際ハブ拠点を目指すとしているそうですが、なんか犯罪組織に利用されないか不安になってしまうので秘密裏にやってほしかったですね…。
AppleがFBIと揉めた「14人が殺害された銃乱射事件」では、結局捜査に役立つような情報は得られなかったそうですが、「犯罪捜査優先かプライバシー重視か」という賛否両論の議論が生まれたそうです。
まとめ
いかがでしたか?
実際テロが未然に防げたり犯罪拡大を防いだりするのに一役買いそうな技術ではあるのですが、「プライバシーの侵害」面についての議論は収束する感じはありません。
皆さんはこのような技術の犯罪捜査への使用、どうお考えですか?