こんにちわ、Hikaru Sanoです。
ソフトバンクの回線を利用したMVNOを展開しようとしている日本通信が、ソフトバンクとの交渉においてなにやら激怒しているそうです。
すでに総務省に申立書を提出しているそうですが、一体何があったのでしょうか?
SIMフリー端末以外は接続できない
一般にMVNOといえばドコモの回線を利用したものが多く、「ドコモの端末かSIMフリー端末なら利用可」なものが多いですね。
これは単純にドコモ以外の会社で契約している人がMVNOに転向する妨げになっていると考えた日本通信は、ソフトバンク回線を利用したMVNOを提供してよりMVNOへ転向しやすい状況を作ろうとしたワケです。
ところがこの件についてソフトバンク側が出した回答は「SIMフリー端末以外は接続できない」という条件で日本通信に回答したとの事。
日本通信はこれについて「100の要望に対して、100こたえない限りは接続拒否なのです」と述べ、端末を限定した上での回線の貸し出しは、貸し出していないのと同じだと主張したそうです。
実際日本通信の狙いは「ソフトバンク端末の人もMVNOに転向させる」事であり、別にソフトバンクの回線を利用したSIMフリー端末用のMVNOを展開したいワケではありません。
ソフトバンクはMVNOの申し入れに応じる法的義務があるため応じるには応じたものの、自社の端末を使えない条件にして自社契約者の流出を抑えようとしているように見えます。
またソフトバンク回線を利用したMVNO(実質MNO)は「Y!mobile」だけなのですが、「Y!mobile」自体がソフトバンクに吸収合併されているので、実質他の会社がMVNOを展開しているワケではありません。
自社回線を捨ててMVNOに転向しようとしても、受け皿になるソフトバンク回線のMVNOはソフトバンク自社のモノという、隙を生じぬ二段構え状態なのです。
ソフトバンクがなぜ日本通信に「SIMフリー端末以外は接続できない」という条件を突きつけたのか、誰でもわかる感じですね。
まとめ
いかがでしたか?
別にソフトバンクを悪く言う気はないのですが、ドコモやauの対応と比べるとあからさま過ぎてなんかげんなりしますね。
企業的に契約者を逃したく無いのはわかるんですが、「逃がさないための努力」ではなく「契約したくなるような努力」をして欲しいと思いました。